スポーツ

1番人気が堅実なGI大阪杯 逆に「勝っていない」条件を探してみた

2023年の大阪杯

2023年の大阪杯

 混戦のレースではデータが生きることが少なくない。競馬ライターの東田和美氏が考察した。

 * * *
 大阪杯はGⅡ時代から1番人気が堅実で、平成以降の35回で19勝、28頭が3着以内に入っている。高松宮記念と違ってノーザンファームは強いし、ディープインパクト産駒にいたってはGⅡ時代からの10年間で6勝2着5回3着5回と圧巻だし、4歳牝馬も勝っている。しかし、今年はこのレースが合いそうな実績馬の多くがドバイの1800mや2400mを選択して混戦模様。しかも「勝っていない」条件が意外とある。

【キングカメハメハ系が勝っていない】

 直子が7頭、ロードカナロア、ルーラーシップ、ドゥラメンテを合わせると、7年間でのべ16頭出ているが、昨年のスターズオンアース2着が最高。母の父としても8頭いるがやはり勝っていない。

該当馬=ジオグリフ、スタニングローズ、べラジオオペラ、ミッキーゴージャス、ローシャムパーク

【2008年以来社台ファーム生産馬が勝っていない】

 ノーザンファーム生産馬は2018年から5連勝しているが、社台ファームからはGⅡ時代の2008年ダイワスカーレットが最後。

該当馬=ソールオリエンス、べラジオオペラ、ルージュエヴァイユ

【関東馬は24年間勝っていない】

 中山で古馬マイルのダービー卿チャレンジトロフィーがあるため、参戦そのものが少ないが、最後に勝ったのは1999年のサイレントハンター。その後24年間で62頭が出走、うち5頭は1番人気に推されたが勝てなかった。

該当馬=エピファニー、ジオグリフ、ソールオリエンス、タスティエーラ、ハヤヤッコ、ルージュエヴァイユ、ローシャムパーク

【7歳(以上)馬は18年間勝っていない】

 2005年のサンライズペガサスは、2002年のこのレース以来の勝利だった。

該当馬=カテドラル、ハヤヤッコ

関連記事

トピックス

グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
民放ドラマ初主演の俳優・磯村勇斗
《ムッチ先輩から1年》磯村勇斗が32歳の今「民放ドラマ初主演」の理由 “特撮ヒーロー出身のイケメン俳優”から脱却も
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン