コミカルな役やチャーミングで渋い役ができる未来
そういえばフジテレビのドラマでは、『ビーチボーイズ』の反町隆史サン(50才)と竹野内豊サン(53才)も1周回って……いや2周回ってステキに進化されています。
反町サンが出演された1月期のドラマ『グレイトギフト』(テレビ朝日系)での「うだつが上がらず同僚たちからも軽視され、優柔不断で妻や娘との関係もこじらせている」病理医役にも衝撃を受けました。反町サンって、こんな顔するの? ずっと下向いてばっかりだけど、いいの?などと、そんなことばかりに気をとられた1クール(苦笑)。最終話で妻役の明日海りおサン(38才)から放たれた捨てぜりふに激しくうなずかされた“ダメ夫”でもありましたっけ。
その反町サンは4月1日、26年ぶりにドラマ『GTOリバイバル』(カンテレ・フジテレビ系)で「鬼塚」として帰ってこられます! おそらく、同作内にたくさんスポットで出てくるであろう『ソフトバンク』のテレビCM「スマホデビュー1年生」シリーズでの反町サンのよきパパ役もステキです。「いい子に育ったな。こんな世の中で」と息子役の黒川想矢クンに熱く語りかける様子は、まんま『GTO』ですから。
そして竹野内豊サンです。ここ数年、CM好感度ランキングの上位に君臨し続けるタクシーアプリ『GO』の新作では、吉田羊サンと共演。山田イチオシのひとり、前原滉サン(31才)とのコミカルな掛け合いやラストに竹野内サンから発せられる7色のリアクションも、ますますパワーアップしています。リニューアルした森永のアイスクリーム『PARM(パルム)チョコレート』をコンビニの前でひたすら待ち続ける第4弾CMも見逃せません。
そんな竹野内サンが一皮も二皮もむけたといわれた作品がドラマ『BOSS』(フジテレビ系)シリーズ。その後、『素敵な選TAXI』(カンテレ・フジテレビ系)、『義母と娘のブルース』(TBS系)、『イチケイのカラス』(フジテレビ系)を経て、現在は映画『四月になれば彼女は』に出演されています。
まだイケメンという言葉が生まれていなかった1990年代前半を先頭に立って時代を彩り続けた織田裕二サン、江口洋介サン、反町隆史サン、そして竹野内豊サンは全員50代となり、いま、再びブームを迎え、イケオジ街道のド真ん中を歩こうとしていらっしゃる。こんなにステキに輝く見事なアップデートというのがほかにあるでしょうか。
この先、この4人には、今回2回も名前が出てきた黒川想矢クンが所属する事務所の社長でもある舘ひろしサン(73才)のようにコミカルな役もできれば、寺尾聰サン(76才)のようにチャーミングで渋い役もできるような未来が待っていることでしょう。
その間、何回、どんな道を選び、何回、アップデートされるのか。いまから本当に楽しみでなりません。
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!+』(メ〜テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2024年4月11日号