『現場でほかのアーティストと話してはいけない』と言われていたという

デビュー時の鈴木亜美、25年の変化を語った。

──後藤さんから見て、鈴木さんの変化は?

後藤「小室さんの曲を歌っている時代の亜美ちゃんも、当時の私と同じように『与えられたものに対して、がんばって対応する』という部分はあったと思うんです。その頃と比べると、より『亜美ちゃんらしい』気がします。亜美ちゃん自身が『こうしようかな、ああしようかな』と考えながらやっているからだと思いますが、活動に亜美ちゃんっぽさが強く出ている。そう感じるのも、私が亜美ちゃんのことをより知ったからこそ、なんですよね」

鈴木「そんなふうに見てくれているのは、嬉しいですね。やっぱり、年齢を重ねていくと、自分を作るのが疲れてきちゃう(笑)。そういったものは、もう全部ナシにして、活動のなかでもちゃんと自分らしくいたい。あと、自分の子どもがテレビで私を見たときに、あまりにも普段のママと違ったら、『なんでー?』ってなっちゃうじゃないですか。ご近所さんから、『ずいぶん違うのね』なんて思われるのも嫌だし(笑)」

──16歳と13歳でデビューした鈴木さんと後藤さんも、いわゆる「アラフォー」と呼ばれる年齢になりました。おふたりが活動や暮らし方を変化させてきたように、一般の同世代の女性たちにも、環境や役割の変化を感じている人は多いと思います。この年代を楽しく過ごすための、コツのようなものはありますか。

鈴木「私の場合は、『人を頼る』こと。若い頃って、妙なプライドがあったり、恥ずかしく感じたりして、うまく人を頼れないんですよね。歳を重ねるにつれてそういったことから解放され、人の力を借りるようにしたら、自分自身が過ごしやすくなったし、仕事もやりやすくなった。昔は、全部自分でやらないと気が済まないし、人を頼るなんて弱みを見せるような感じがして、どうしてもできなかった。そういった余計な気負いみたいなものは、一切なくなりましたね」

──同じ時代を、同じように駆け抜けてきた後藤さんも、共感する部分はある?

後藤「すごくありますね。私も若いときは、全部自分で完璧にしたいという思いが強かった。なにかを披露するときにも、自分の頭のなかでシミュレーションをして、全体の流れから対処法まで、どう動くかはすべて自分だけで考えてた。最近は、すぐに相談します。『これ、こうしたいんだけど、どう思う?』って、周囲の意見を聞くようにしています」

鈴木「私たちのことを知っているみんなが、私たちのいいところを見抜いて引き出してくれるって考えると、周囲の意見やアドバイスというのは本当に大切」

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