1993年、初登院した小池百合子都知事(時事通信フォト)

1993年、初登院した小池百合子都知事(時事通信フォト)

東京15区「注目の女性候補2名」

 トップを走る酒井氏は、自民の国会議員による汚職や選挙違反が相次いだ地元で、クリーンさを訴え多くの世代からの支持を伸ばしている。

 酒井氏は公式ホームページによると、看護師・助産師としての経歴を持つ37歳。江東区議を2期務め、昨年12月の江東区長選にも立候補したが、自民と都民ファーストなどが推薦した候補者に負けている。

「医療従事者だった酒井氏は28歳で子宮頸がんになり、闘病した経験があります。そのときの薬の影響で不妊治療を行い、1児の母となった経緯があります。身をもって体験している子育て世代に対する支援の拡充には説得力もあり、2期の区議の経験や区長選にも出たことで知名度も伸ばしています。

 地元では洋服のセンスが良くて才色兼備と評判で、これまでの経験からしゃべるのもうまいですね。インスタでは家族の写真などもアップしており、まさに理想の母親といった感じです」(地元政界関係者)

 金澤氏は公式ホームページによると、上智大学物質生命理工学科卒の33歳。リケジョとして民間企業でマーケティング業務に従事した経験を持ち、女性の活躍や日本の教育、行政のあり方に疑問を持ち政界進出を志したという。

「2021年の衆院選東京15区に初出馬しましたが、かなり競っておりその美貌もあってか、選挙は強い印象です。国会議員への思いは非常に強く、落選後も、街頭に立ち続けました。昨年末には駅立ちと辻立ちした累計回数が15000回を突破したそうです。まるでアイドルかのように『ゆいちゃーん』と地元の人が手を振りながら声をかけることもしばしば。大阪府の吉村知事ら維新の幹部の多くが足を運び、党をあげてバックアップしています」(同)

 情勢調査はあくまでも一つの指標に過ぎないが、小池・乙武両氏は窮地に追い込まれているのは間違いないだろう。

「酒井氏も金澤氏も、高齢男性中心の政界にあって若い世代の女性ですから浮動票も集まりやすいでしょう。かつての小池氏もミニスカートで世のおじさんの心を掴んできましたので、今回はどのように対応していくのか。『文藝春秋5月号』に掲載された元側近の学歴詐称疑惑についての告発の影響も気になります」(同)

“新旧美女”対決に注目が集まっている。

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