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大谷翔平はプライベートな通信記録まで捜査当局に調べられたか 水原一平容疑者の“あまりにも罪深い”裏切り行為

韓国・ソウル近郊の仁川空港に到着したドジャースの大谷翔平(中央)。左奥の女性は真美子夫人。2024年3月15日(時事通信フォト)

大谷翔平と妻・真美子さんの通話も調べられた?(2024年3月15日、時事通信フォト)

 ドジャース大谷翔平の元通訳である水原一平容疑者が現時間の4月11日、大谷の銀行口座から無断で1600万ドル以上(24億5000万円以上)を不正に送金したとして、銀行詐欺の疑いでアメリカの捜査当局に訴追された。水原容疑者は、翌12日にロサンゼルスの司法当局に出頭し拘束された。

 水原容疑者は、2021年12月から今年1月までに、違法なスポーツ賭博の胴元を通じて通算1万9000回の賭けを行っていたという。通算の勝ち額は1億4200万ドル(約213億円)、一方の負け額は1億8300万ドル(約275億円)で、約4100万ドル(約61億5000万円)の借金を抱えていたことになる。

 大谷は捜査に全面的に協力。試合前に事情徴収を受けたほか、自身のスマートフォンを捜査当局に渡し、その中身も調べられたという。大谷と水原容疑者が交わした約9700件のメールなどの通信記録も調べられ、そこに賭博に対する言及はなく、大谷本人が賭博サイトにアクセスした形跡もなかった。そのため、大谷が賭博に関与していた事実はなく、あくまでも窃盗の被害者だということが証明された形だ。

 今回の当局の捜査について、13日放送の読売テレビ『あさパラS』で同局の高岡達之解説委員長は、公になっている事実ではないと前置きしたうえで「アメリカ政府は世界中のメールや電話を全部記録に残してると言われている」と言及。大谷と水原容疑者とのあらゆるやり取りが、プライベートなものを含めて、すべて調べられた可能性を指摘している。

 しかも、この捜査が始まったのは、シーズン開幕後のことである。野球に専念しなければならない大谷にとって、大きな負担だったことは間違いないだろう。

「自らの潔白を証明するためとはいえ、スマホの中身をすべて調べられるというのは、本当に大変なことです。また、メールやSNSでのやり取りだけでなく、電話の通話も調べられた可能性もあります。水原容疑者との通話以外にも、たとえば妻である真美子さんとの通話もチェックされたかもしれない。移籍直後のもっとも大切な時期に、グラウンド外でこういったことがあるというのは、考えられないことです。水原容疑者は単に大谷選手からお金を盗んだだけでなく、いわばプレーを妨害したようなもの。こんなに罪深い裏切り行為はないですよ」(スポーツ記者・以下同)

水原容疑者「謝罪したい」、大谷「一区切りついた」

 水原容疑者の代理人は12日、水原容疑者が大谷やドジャース、大リーグ機構、そして自身の家族への謝罪を希望している、とコメントした。しかし、日本のネット上では、

〈醜い策略し続けたんだから、今さらもう謝罪なんて謝罪にすらならないのでは?〉
〈本当に大谷選手を思うなら、このまま目の前から消えるのが最善〉
〈今回の件で大谷選手が被った被害は莫大なお金以外に名誉や精神的重圧など計り知れないもので今更謝罪されても虚しいだけで意味がない〉

 など、謝罪したいと話す水原容疑者に厳しい声が向けられている。

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