松井キラーが松井秀喜の凄味を語る(EPA=時事)

ワールドシリーズに出場した松井氏(EPA=時事)

プレッシャーをはねのけて結果を出し続けた松井

 大谷は今季から最強軍団と称されるドジャースに移籍。プレーオフに出る可能性は一気に高まった。偉大なる先輩に肩を並べる日は着実に近づいている。

「松井が称賛を浴びるのは、プレッシャーをはねのけて結果を出し続けたからです。当時の巨人戦は毎試合、地上波のゴールデンタイムに中継があり、視聴率は常時2ケタ。負ければ4番の松井が叩かれる中、在籍10年で4回リーグ優勝を果たし、3回もMVPを取る活躍を見せました。さらにヤンキースファンは巨人ファン以上に辛辣ですが、こちらでも『ゴジラ』と親しまれ、チームを去る時には最大級の賛辞をもって送られました。積み重ねた結果が国民栄誉賞です。

 大谷もプレッシャーと無縁だったわけではありませんが、日ハム時代、エンゼルス時代と、かなりのびのびとプレーしてきたのは事実。しかし、ドジャースファンはヤンキースファンに負けず劣らず熱狂的で、これから厳しい批判が寄せられる場面もあるでしょう。それらをはねのけてプレーオフで圧倒的な力を見せれば、人格面では称賛を集めているだけに、いよいよ正真正銘のスーパースターです。彼の場合、とにかく心配なのはケガ。そのあたりは妻の真美子さんのサポートもポイントになってきそうです」(同上)

“ゴジラ超え”の日が待ち遠しい。

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