水の飲みすぎにも注意(写真/PIXTA)

水の飲みすぎにも注意(写真/PIXTA)

断食すると太りやすい体に

 もっともやめるべきだと識者から点数を集めたのが「糖質制限」だ。食事から糖質含有量が多い米やパン、麺などを減らし、血糖値をコントロールして行うダイエットで、実際にやった人からは「驚くほどやせる」、「体が軽くなる」といった声がある。だが、和田さんは「日常生活に支障が出る」と危険性を指摘する。

「糖質を断つと低血糖状態が起こりやすくなり、手足の震えや動悸が起こります。また、脳の栄養が不足することで意識・認知機能の低下を起こします」

 イシハラクリニック副院長の石原新菜さんも、糖質制限をした患者の様子から懸念を示す。

「厳しい糖質制限と、代わりのエネルギー源として肉を食べるようにした患者さんは2週間経った頃、体がふらつくようになりました。3か月後の採血ではコレステロールや中性脂肪、肝臓の数値が悪化。本人は体臭がきつくなったと気にしていました」(石原さん)

 糖質制限をするとたんぱく質と脂質の摂取量が増えるが、そこにも落とし穴がある。たんぱく質の過剰摂取は腎臓に負担をかけ腎障害の危険性をはらみ、飽和脂肪酸の摂りすぎは動脈硬化を招くのだ。実際、「肉だけ食べるダイエット」は14位にランクインした。

 胃腸の回復を促し、整腸効果などを目的に「断食」を定期的に行う人も多いが、4位に。管理栄養士の望月理恵子さんが言う。

「断食をすると筋肉量が減り、基礎代謝も低下します。つまり、太りやすくやせにくい体になる。ビタミンB群といった水溶性の栄養素は常に供給しないと体内で不足するので、体調不良の原因になる。野菜などの食物繊維を摂らないことで腸内フローラが悪化し、下痢や便秘、肌荒れといったトラブルを引き起こします」

関連キーワード

関連記事

トピックス

高石あかりを撮り下ろし&インタビュー
『ばけばけ』ヒロイン・高石あかり・撮り下ろし&インタビュー 「2人がどう結ばれ、『うらめしい。けど、すばらしい日々』を歩いていくのか。最後まで見守っていただけたら嬉しいです!」
週刊ポスト
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年、第27回参議委員議員選挙で使用した日本維新の会のポスター(時事通信フォト)
《本当に許せません》維新議員の”国保逃れ”疑惑で「日本維新の会」に広がる怒りの声「身を切る改革って自分たちの身じゃなかったってこと」
NEWSポストセブン
防犯カメラが捉えた緊迫の一幕とは──
《浜松・ガールズバー店員2人刺殺》「『お父さん、すみません』と泣いて土下座して…」被害者・竹内朋香さんの夫が振り返る“両手ナイフ男”の凶行からの壮絶な半年間
NEWSポストセブン
寮内の暴力事案は裁判沙汰に
《広陵高校暴力問題》いまだ校長、前監督からの謝罪はなく被害生徒の父は「同じような事件の再発」を危惧 第三者委の調査はこれからで学校側は「個別の質問には対応しない」と回答
NEWSポストセブン
ドジャース・山本由伸投手(TikTokより)
《好みのタイプは年上モデル》ドジャース・山本由伸の多忙なオフに…Nikiとの関係は終了も現在も続く“友人関係”
NEWSポストセブン
齋藤元彦・兵庫県知事と、名誉毀損罪で起訴された「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志被告(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志被告「相次ぐ刑事告訴」でもまだまだ“信奉者”がいるのはなぜ…? 「この世の闇を照らしてくれる」との声も
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・“最上あい”こと佐藤愛里さん(Xより)、高野健一容疑者の卒アル写真
《高田馬場・女性ライバー刺殺》「僕も殺されるんじゃないかと…」最上あいさんの元婚約者が死を乗り越え“山手線1周配信”…推し活で横行する「闇投げ銭」に警鐘
NEWSポストセブン
親子4人死亡の3日後、”5人目の遺体”が別のマンションで発見された
《中堅ゼネコン勤務の“27歳交際相手”は牛刀で刺殺》「赤い軽自動車で出かけていた」親子4人死亡事件の母親がみせていた“不可解な行動” 「長男と口元がそっくりの美人なお母さん」
NEWSポストセブン
トランプ大統領もエスプタイン元被告との過去に親交があった1人(民主党より)
《電マ、ナースセットなど用途不明のグッズの数々》数千枚の写真が公開…10代女性らが被害に遭った“悪魔の館”で発見された数々の物品【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン