国内

「刑務所でもタバコが吸える」は本当か?暴力団幹部がやっていた驚きの手口「農場での作業中、トイレに行きたいと手を挙げて…」

2024年2月に府中刑務所(東京都府中市)の内部が報道陣に公開された。その日の受刑者の食事内容の一部(AFP=時事)

2024年2月に府中刑務所(東京都府中市)の内部が報道陣に公開された。その日の受刑者の食事内容の一部(AFP=時事)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、近ごろ話題になっている「刑務所タバコ」について。

 * * *
 刑務所はバナナが出ない!?という内容の記事が『PRESIDENT Online』に出ていた。刑務所内の話はヤクザたちからよく聞いていたが、そんな話は聞いたことがない。早速『なぜ「刑務所でバナナを出すのはNG」なのか…バナナの皮で作れてしまう「不正な嗜好品」の正体』という記事を読んだ。

 著者は刑務所で管理栄養士をしている黒柳桂子氏で、記事は彼女の著書『めざせムショラン三ツ星 刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシ作ります』(朝日新聞出版)の一部を再編集したものだ。

 刑務所ではバナナを給食で出すとなると刑務官らがざわつくらしい。栄養価もあり、食べるのも提供するのも楽なバナナだが、刑務所で出すのは好ましくないという。理由は「バナナの皮でタバコができるから」。その名も「刑務所タバコ」。そんなタバコを刑務所の中で作ろうとする受刑者がいるらしいと書かれていたので、さっそく既知の暴力団幹部D氏に聞いてみた。

「だから刑務所の中でバナナは出ない」という答えが返ってくるものとばかり思っていたが、予想に反し答えは違った。「刑務所タバコ? そんな物、聞いたことがない」「バナナってあのバナナだろう、ムショで食べたと思うけど」。全国各地の刑務所を巡れるほどの前科前歴を誇る彼が、刑務所タバコを知らないという。これはいったいどういうことか?

 著者が勤務するのは、主に精神疾患や何らかの障害をもつ受刑者を収容し、初めて刑務所に入る初犯も収容するという日本一小さな男子のみの医療刑務所。前科〇犯のヤクザらが収容されるような刑務所とは違っていたのが、理由の一端のようだ。「そんな面倒なことしなくても、タバコはいくらでも手に入る」とD氏がいうように、手練手管に長け、反社会的勢力として縦横のつながりを持つヤクザらは、本当のタバコを効率よく手に入れる術を心得ているため、わざわざバナナでタバコを作る必要性がないのだ。「バナナでタバコを作るぐらいだったら、桜の葉でも作れるぞ」。桜の木のある刑務所があるのか不明だが、D氏はニヤリと笑った。

関連キーワード

関連記事

トピックス

無罪判決に涙を流した須藤早貴被告
《紀州のドン・ファン元妻に涙の無罪判決》「真摯に裁判を受けている感じがした」“米津玄師似”の男性裁判員が語った須藤早貴被告の印象 過去公判では被告を「質問攻め」
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
Instagramにはツーショットが投稿されていた
《女優・中山美穂さんが芸人の浜田雅功にアドバイス求めた理由》ドラマ『もしも願いが叶うなら』プロデューサーが見た「台本3ページ長セリフ」の緊迫
NEWSポストセブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
スポーツアナ時代の激闘の日々を振り返る(左から中井美穂アナ、関谷亜矢子アナ、安藤幸代アナ)
《中井美穂アナ×関谷亜矢子アナ×安藤幸代アナ》女性スポーツアナが振り返る“男性社会”での日々「素人っぽさがウケる時代」「カメラマンが私の頭を三脚代わりに…」
週刊ポスト
NBAロサンゼルス・レイカーズの試合を観戦した大谷翔平と真美子さん(NBA Japan公式Xより)
《大谷翔平がバスケ観戦デート》「話しやすい人だ…」真美子さん兄からも好印象 “LINEグループ”を活用して深まる交流
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「服装がオードリー・ヘプバーンのパクリだ」尹錫悦大統領の美人妻・金建希氏の存在が政権のアキレス腱に 「韓国を整形の国だと広報するのか」との批判も
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《私には帰る場所がない》ライブ前の入浴中に突然...中山美穂さん(享年54)が母子家庭で過ごした知られざる幼少期「台所の砂糖を食べて空腹をしのいだ」
NEWSポストセブン
亡くなった小倉智昭さん(時事通信フォト)
《小倉智昭さん死去》「でも結婚できてよかった」溺愛した菊川怜の離婚を見届け天国へ、“芸能界の父”失い憔悴「もっと一緒にいて欲しかった」
NEWSポストセブン