附田校長

日本高野連、日本学生野球協会との対立する姿勢を続けていた附田政登(つくた・まさと)校長(共同通信社)

「無駄な抵抗であることはわかっている」

 今回の謹慎処分が発表される2日前となる5月22日、筆者は同校の石橋監督にインタビューした。石橋監督は、「ここ数か月は、生きた心地がしていない」と口にした。

 暴言・パワハラの疑いが持たれている石橋監督は法政大学を卒業後、教員として故郷の秋田工業を率いた25歳の時に、史上最年少の監督として1986年夏の甲子園に出場。その後、青森大学の監督として細川亨(元埼玉西武ほか)や工藤隆人(元北海道日本ハムほか)らを指導し、さらに岩手の黒沢尻工業の監督などを歴任した。幾人ものプロ野球選手を育てた実績を持ち、2022年4月に盛岡誠桜の指揮官となった。自身の疑惑に関しては次のように言及した。

「私は約40年にわたって、何も変わらない指導を続けて来ました。生徒に投げかけた言葉が、『暴言』だと言われたのは初めてのことです。保護者から注意を受けたこともありません。盛岡誠桜は発展途上のチームで、練習も厳しいですから、私が当たり前に使っていた言葉を『ハラスメント』という風に受け取られたんだろうなとは思います。

 もちろん、私の暴言などに関しては、校長に呼ばれ厳重注意を受けましたし、生徒たちには『私が普通に使っている言葉も、君たちにとっては暴言になるかもわからないから、その時は教えてくれ』『今後こういうことがあったら、まずは部長に相談をするように』と伝えてあります」

 さらに話を聞くと、附田校長が日本高野連や日本学生野球協会と対立する姿勢を続けているのに対し、石橋監督は早期解決を願っていることがわかった。

「既に(不祥事についての)報告書はできあがっているんです。それに校長がハンコを押して提出できていれば、おそらくこの問題は昨年のうちに終わっていた。私も高校野球に携わって長いですから、高野連と対立することが無駄な抵抗であることはわかっている。校長とは学校や校長宅で何度も話し合ってきました」

関連記事

トピックス

事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
笑顔に隠されたムキムキ女将の知られざる過去とは…
《老舗かまぼこ屋のムキムキ女将》「銭湯ではタオルで身体を隠しちゃう」一心不乱に突き進む“筋肉道”の苦悩と葛藤、1度だけ号泣した過酷減量
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン
折田楓氏(本人のinstagramより)
「身内にゆるいねアンタら、大変なことになるよ!」 斎藤元彦兵庫県知事と「merchu」折田楓社長の“関係”が県議会委員会で物議《県知事らによる“企業表彰”を受賞》
NEWSポストセブン
“ボディビルダー”というもう一つの顔を持つ
《かまぼこ屋の若女将がエプロン脱いだらムキムキ》体重24キロ増減、“筋肉美”を求めて1年でボディビル大会入賞「きっかけは夫の一声でした」
NEWSポストセブン
チームを引っ張るドミニカ人留学生のエミールとユニオール(筆者撮影、以下同)
春の栃木大会「幸福の科学学園」がベスト8入り 元中日監督・森繁和氏の計らいで来日したドミニカ出身部員は「もともとクリスチャンだが幸福の科学のことも学んでいる」と語る
NEWSポストセブン
横山剣(右)と岩崎宏美の「昭和歌謡イイネ!」対談
【横山剣「昭和歌謡イイネ!」対談】岩崎宏美が語る『スター誕生!』秘話 毎週500人が参加したオーディション、トレードマークの「おかっぱ」を生んだディレクターの“暴言”
週刊ポスト
”乱闘騒ぎ”に巻き込まれたアイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」(取材者提供)
《現場に現れた“謎のパーカー集団”》『≠ME』イベントの“暴力沙汰”をファンが目撃「計画的で、手慣れた様子」「抽選箱を地面に叩きつけ…」トラブル一部始終
NEWSポストセブン
母・佳代さんのエッセイ本を絶賛した小室圭さん
小室圭さん “トランプショック”による多忙で「眞子さんとの日本帰国」はどうなる? 最愛の母・佳代さんと会うチャンスが…
NEWSポストセブン
春の雅楽演奏会を鑑賞された愛子さま(2025年4月27日、撮影/JMPA)
《雅楽演奏会をご鑑賞》愛子さま、春の訪れを感じさせる装い 母・雅子さまと同じ「光沢×ピンク」コーデ
NEWSポストセブン
自宅で
中山美穂はなぜ「月9」で大記録を打ち立てることができたのか 最高視聴率25%、オリコン30万枚以上を3回達成した「唯一の女優」
NEWSポストセブン