スポーツ

畑岡奈紗、米ツアーで「異例の失格」の波紋 活躍する日韓選手への反感による「米メディアの悪意のある指摘」との疑念も

失格処分は珍しいことではないが…(写真/共同通信社)

失格処分は珍しいことではないが…(写真/共同通信社)

 米女子ツアー「ショップライトLPGAクラシック」(6月7~9日)で、初日を終えて4位につけていた畑岡奈紗(25)が、翌日のスタート前に失格処分となった騒動が波紋を広げている。原因は、前日の「誤所からのプレーによる重大な違反」だった。ゴルフ誌記者が解説する。

「最終の9番ホール、畑岡は茂みに入った第2打の球を探し出してからアンプレアブルを宣言しました。ところが2日目の朝、米テレビ中継局のリポーターからの指摘でボールを探し出すのに規定の3分を25秒オーバーしていたことが発覚。紛失球でプレーを続けたことになり、スコアの過少申告で失格になりました」

 失格処分は珍しいことではないが、「今回の騒動は異例」と前出・ゴルフ誌記者は続ける。

「今大会のように競技委員が各組に帯同しない場合、問題があれば周囲の選手やキャディが時間を指摘する形になります。なので、大体3分ならOKというのが暗黙の了解。

 それが今回、競技者ではなく米メディアが重箱の隅をつつくような指摘をした。日本や韓国の選手の活躍が目立っていたため、米メディアの悪意ある指摘ではないかという疑念が広がっている」

 当の畑岡も失格後、「外部の人に言われて納得がいかない」と複雑な心境を口にした。

 プロゴルファーの沼沢聖一氏はこう言う。

「本来ならその場で『3分を超えてますよ』と伝えるのが誠実な対応です。それならば、ペナルティはあるが失格にならずに済んだ。日本人や韓国人が強いことに対する反感があったと見られても仕方がない。ただ、ゴルフはすべて自己責任のスポーツ。暫定球を打たなかった畑岡は軽率でしたし、アドバイスできなかったキャディにも責任があるでしょう。これを反省材料に奮起してほしい」

 同大会の失格で、大混戦のパリ五輪代表争いで一歩後退となった畑岡。晴れ舞台への切符を手にするために、奮起が必要なことは間違いない。

※週刊ポスト2024年6月28日・7月5日号

関連記事

トピックス

モデルで女優のKoki,
《9頭身のラインがクッキリ》Koki,が撮影打ち上げの夜にタイトジーンズで“名残惜しげなハグ”…2027年公開の映画ではラウールと共演
NEWSポストセブン
前回は歓喜の中心にいた3人だが…
《2026年WBCで連覇を目指す侍ジャパン》山本由伸も佐々木朗希も大谷翔平も投げられない? 激闘を制したドジャースの日本人トリオに立ちはだかるいくつもの壁
週刊ポスト
高市早苗首相(時事通信フォト)
高市早苗首相、16年前にフジテレビで披露したX JAPAN『Rusty Nail』の“完全になりきっていた”絶賛パフォーマンスの一方「後悔を感じている」か
女性セブン
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
「『あまり外に出られない。ごめんね』と…」”普通の主婦”だった安福久美子容疑者の「26年間の隠伏での変化」、知人は「普段どおりの生活が“透明人間”になる手段だったのか…」《名古屋主婦殺人》
NEWSポストセブン
「第44回全国豊かな海づくり大会」に出席された(2025年11月9日、撮影/JMPA)
《海づくり大会ご出席》皇后雅子さま、毎年恒例の“海”コーデ 今年はエメラルドブルーのセットアップをお召しに 白が爽やかさを演出し、装飾のブレードでメリハリをつける
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
「秋らしいブラウンコーデも素敵」皇后雅子さま、ワントーンコーデに取り入れたのは30年以上ご愛用の「フェラガモのバッグ」
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人》大分県警が八田與一容疑者を「海底ゴミ引き揚げ」 で“徹底捜査”か、漁港関係者が話す”手がかり発見の可能性”「過去に骨が見つかったのは1回」
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
クマによる被害が相次いでいる(getty images/「クマダス」より)
「胃の内容物の多くは人肉だった」「(遺体に)餌として喰われた痕跡が確認」十和利山熊襲撃事件、人間の味を覚えた“複数”のツキノワグマが起こした惨劇《本州最悪の被害》
NEWSポストセブン