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【永田町取材歴40年】「週刊文春」元名物編集長が明かす、人付き合いの極意

「週刊文春」「文藝春秋」両誌の編集長を歴任した、元名物編集長の鈴木洋嗣(ようじ)氏(c)濱崎慎治/講談社

「週刊文春」「文藝春秋」両誌の編集長を歴任した、元名物編集長の鈴木洋嗣(ようじ)氏(c)濱崎慎治/講談社

「週刊文春」「文藝春秋」両誌の編集長を歴任した、元名物編集長の鈴木洋嗣(ようじ)氏(64才)。このほど、文藝春秋を退社し、ちいさなシンクタンクを立ち上げて独立するにあたり、これまで40年近く永田町を取材してきた経験を一冊に凝縮した『文藝春秋と政権構想』(講談社刊)を7月に上梓した。

 現場の編集者としても、編集長としても数々のスクープを世に放った鈴木氏。同書はそんな鈴木氏がとりわけ深く関わった4人の政治家との回想と、混迷を極める日本経済への提言という形で構成されている。

「編集者は黒子だと考えていたので、こういった内幕を書くのはどうかなと躊躇したのですが、『文藝春秋』の伝統である手記や告白に代表される、同時代の人と関わりながら記事を作るという“やり方”を記録に残してもいいんじゃないかと考えました。1年ぐらい前から書き始めて、現場の人に『こういうやり方もあるんだ』と伝えたい気持ちもありました。

とりわけ深く関わりのあった4人の政治家とのやりとりや政策を練っていく過程を書き上げたあと、読み直してみて、これはひょっとしたら経済政策、あるいは政権構想の通史みたいになるかなと思いなおしました。

 具体的に言えば、1992年に日本新党を立ち上げた細川護熙さんのバブル崩壊時から梶山静六さんの金融危機、2012年からの安倍晋三さんのアベノミクス、そして菅(義偉)さんの政権構想までをひとつの流れとして捉えることができるのではないか。この30年にわたる一連の経済政策にフォーカスしてひとつの歴史として観ることに意味があると感じています。

最後には、『じゃあこれからどうしたらいいか』というこれからの経済政策についても、私なりに書かせていただいて一冊の本にまとめました」(鈴木氏、以下同)

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