国際情報

香港で活躍していた著名なフランス人カメラマン 就労ビザの延長を拒否され帰国、観光ビザで入境図るも空港で拒否され送り返される

香港に入境しようとしたところ空港で足止め

香港に入境しようとしたところ空港で足止め

 AP通信社香港支局で活躍していた著名なフランス人女性カメラマン、ルイーズ・デルモット氏が今年1月、香港の入国管理局によって就労ビザの延長を拒否されて帰国したのち、9月14日に観光客として香港に入境しようとしたところ空港で足止めされ、数時間後にフランス行きの航空便で送り返されていたことが明らかになった。

 香港では近年、ジャーナリストや民主活動家、研究者が入境を拒否されるなど、空港などでの規制が強化されている。香港に拠点を置くニュースウェブサイト「香港フリープレス」が報じた。

 ルイーズ氏は、昨年8月、「香港のメディア王」と言われた黎智英(ジミー・ライ)氏が刑務所で両手に手錠をかけられ、看守に腰ひもを引っ張られて歩かされている姿を秘密裏に撮影。その写真は香港のみならず世界各国のメディアで報じられるなど大きな話題を集めた。

 この写真は黎氏が2020年12月に拘束されて以来、初めて黎氏の姿が撮影されたもので、刑務所内でも手錠、腰縄を打たれていることなどが明らかになり、当局の非人道的な姿勢に批判が集まった。またこの写真によってデルモット氏は香港のフォトジャーナリズム賞を受賞している。

 デルモット氏は今年1月にジャーナリストビザの更新を拒否されたため、フランスに帰国。しかし、フランス国籍保有者はビザなしでも3か月間、香港に滞在できることから、9月に香港国際空港から入境しようとしたが、係官によって入境を拒否された。

 香港では今年1月から、すべての航空会社に対して香港に向かうフライトについて乗客名簿を事前に香港入境管理局に提出することが義務付けられており、香港当局はデルモット氏の香港入りの情報を事前に察知していたとみられる。

関連記事

トピックス

今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン
国仲涼子が語る“46歳の現在地”とは
【朝ドラ『ちゅらさん』から24年】国仲涼子が語る“46歳の現在地”「しわだって、それは増えます」 肩肘張らない考え方ができる転機になった子育てと出会い
NEWSポストセブン
柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン
インフルエンサーの景井ひなが愛犬を巡り裁判トラブルを抱えていた(Instagramより)
《「愛犬・もち太くん」はどっちの子?》フォロワー1000万人TikToker 景井ひなが”元同居人“と“裁判トラブル”、法廷では「毎日モラハラを受けた」という主張も
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン
千葉ロッテの新監督に就任したサブロー氏(時事通信フォト)
ロッテ新監督・サブロー氏を支える『1ヶ月1万円生活』で脚光浴びた元アイドル妻の“茶髪美白”の現在
NEWSポストセブン
ロサンゼルスから帰国したKing&Princeの永瀬廉
《寒いのに素足にサンダルで…》キンプリ・永瀬廉、“全身ブラック”姿で羽田空港に降り立ち周囲騒然【紅白出場へ】
NEWSポストセブン
騒動から約2ヶ月が経過
《「もう二度と行かねえ」投稿から2ヶ月》埼玉県の人気ラーメン店が“炎上”…店主が明かした投稿者A氏への“本音”と現在「客足は変わっていません」
NEWSポストセブン
自宅前には花が手向けられていた(本人のインスタグラムより)
「『子どもは旦那さんに任せましょう』と警察から言われたと…」車椅子インフルエンサー・鈴木沙月容疑者の知人が明かした「犯行前日のSOS」とは《親権めぐり0歳児刺殺》
NEWSポストセブン
10月31日、イベントに参加していた小栗旬
深夜の港区に“とんでもないヒゲの山田孝之”が…イベント打ち上げで小栗旬、三浦翔平らに囲まれた意外な「最年少女性」の存在《「赤西軍団」の一部が集結》
NEWSポストセブン
スシローで起きたある配信者の迷惑行為が問題視されている(HP/読者提供)
《全身タトゥー男がガリ直食い》迷惑配信でスシローに警察が出動 運営元は「警察にご相談したことも事実です」
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月10日、JMPA)
《初の外国公式訪問を報告》愛子さまの参拝スタイルは美智子さまから“受け継がれた”エレガントなケープデザイン スタンドカラーでシャープな印象に
NEWSポストセブン