アメリカのトランプ大統領と、グリーンランド連帯の最前線に立つ41歳女性・市民団体代表(左/EPA=時事、右/Instagramより)
アメリカのトランプ大統領がデンマークの自治領・グリーンランドを併合する意向を示し、アメリカとヨーロッパが一触触発状態になっている。スイスで開幕した世界経済フォーラムの年次総会(通称・ダボス会議)には、デンマークが欠席。国際的な緊張が高まっている。
そうした中、かつてデンマークの国会議員も務め、グリーンランドの自治を訴えて連帯の最前線に立つジュリー・ラデマッハー氏(41)がコメントを寄せてくれた。在米ジャーナリストの高濱賛氏がリポートする。
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「眠れない夜を過ごす人が増えています。悪夢で目を覚ます大人も、怯える子どもたちもいる」
北極圏に広がるグリーンランドで、静かだが深刻な恐怖が社会を覆っている。
スイスで開幕した「世界経済フォーラム(WEF=ダボス会議)」では、ウクライナ、中東、台湾情勢と並び、グリーンランド問題が最大級の政治テーマになる見通しだ。背景には、ドナルド・トランプ米大統領による「グリーンランド併合」を示唆する発言がある。
トランプ氏は、6人の閣僚を引き連れ、過去最大の代表団でダボスを訪れる異例の構え。すでに、グリーンランドを併合する構想を実現するため、それに反対するヨーロッパ8か国に対して追加関税を出すことを発表している。対するEU側も報復関税の検討を打ち出すなど、緊迫の度合いが高まっている。
