ライフ

《私の最初の晩餐》井浦新がジョージアで衝撃を受けた伝統料理・ハチャプリ「口にした瞬間に『文化の一撃』をくらって、家庭の味だと直感した」

井浦新の旅先で衝撃を受けた一品とは…?

井浦新の旅先で衝撃を受けた一品とは…?

「最初に食べたご馳走はなんですか?」。子供の頃に母が作ってくれた料理、上京したときのレストラン、初任給で行った高級店……。著名人の記憶に刻まれている「初めて食べた忘れられない味」を語ってもらい、証言をもとに料理を再現する『私の最初の晩餐』。今回は井浦新さんに、忘れられないご馳走を教えていただきました。

 独特の存在感で映画、ドラマに引っ張りだこの井浦新さん。俳優だけでなく、国内外の芸術の案内人としてNHK Eテレ『日曜美術館』で司会を務めるなど、八面六臂の活躍を続けている。その一方、どれだけ多忙でも「旅」を欠かさない。「旅は好きというより、ほとんど呼吸と同じくらい、自分にとっては大切なこと」と語る井浦さんが、旅先で衝撃を受けた一品とは──。

 * * *
 人生で最初の旅は、山形県の内陸です。父方の実家があるので、赤ん坊の頃から中学3年生の春までは毎年、春夏冬と里帰りしていました。遊びや部活動よりも、まずは家族旅行を大切にしよう。それが実家のスタイルでしたし、家族を持ったぼく自身も同じ考えです。ただ、中学3年の夏休みだけは東京の家に残りました。ずっと熱中していたサッカーのためです。夏が最後の大会なので後悔したくなかったんです。

 初めての海外旅行は、19才で訪れたイギリスでした。ぼくはずっとレコードを集めているのですが、レコード屋に行くのと旅に出るのは似ています。わずか500枚ほどしかプレスされていない1970年代、1980年代の7インチ盤を探して、各地のレコード屋に足を運び、ぎっしり詰め込まれた棚の中から探し物を掘り起こす。実際には探し物を見つけるよりも、自分が意図していない未知の音楽との出会いの方が多いかもしれません。それがいいんです。

 旅も同じです。足を運ぶことでしか得られない偶然と喜び。イギリスにはパンクロックを求めて行ったのですが、現地で流行っていたのはパンクではなく、ハードロックでした。その点、ぼくの期待は裏切られたわけですが、郊外の街並みや路上で売られていたフィッシュ&チップスの味わいはいまでも忘れません。

関連記事

トピックス

2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン
秋篠宮家の長男・悠仁さまの成年式が行われた(2025年9月6日、写真/宮内庁提供)
《凜々しきお姿》成年式に臨まれた悠仁さま 筑波大では「やどかり祭」でご友人とベビーカステラを販売、自転車で構内を移動する充実したキャンパスライフ
NEWSポストセブン
中途採用応募者が急に増えて担当者は困惑(写真提供/イメージマート)
《SNSの偽情報で実害》中途採用に「条件満たさない」応募者が激増した企業、勝手にFラン認定された大学は「少子化の中、学生に来てもらう努力を踏み躙られた」
NEWSポストセブン
趣里(左)の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊(右=Getty Images)
趣里の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊、父と娘の“絶妙な距離感” 周囲が気を揉む水谷監督映画での「初共演」への影響
週刊ポスト
日本復帰2戦目で初勝利を挙げたDeNAの藤浪晋太郎(時事通信フォト)
横浜DeNA・藤浪晋太郎を大事な局面で起用する三浦大輔監督のしたたかな戦略 相手ファンからブーイングを受ける“ヒール”がCSの行方を左右する
週刊ポスト
宮路拓馬・外務副大臣に“高額支出”の謎(時事通信フォト)
【スクープ】“石破首相の側近”宮路拓馬・外務副大臣が3年間で「地球24週分のガソリン代」を政治資金から支出 事務所は「政治活動にかかる経費」と主張
週刊ポスト
15人の大家族「うるしやま家」(公式HPより)
《ビッグダディと何が違う?》フジが深夜23時に“大家族モノ”を異例の6週連続放送 今、15人大家族「うるしやま家」が人気の背景 
NEWSポストセブン
自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
高校ゴルフ界の名門・沖学園(福岡県博多区)の男子寮で起きた寮長による寮生らへの暴力行為が明らかになった(左上・HPより)
《お前ら今日中に殺すからな》ゴルフの名門・沖学園「解雇寮長の暴力事案」被害生徒の保護者らが告発、写真に残された“蹴り、殴打、首絞め”の傷跡と「仕置き部屋」の存在
NEWSポストセブン
濱田よしえ被告の凶行が明らかに(右は本人が2008年ごろ開設したHPより、現在削除済み、画像は一部編集部で加工しております)
「未成年の愛人を正常に戻すため、神のシステムを破壊する」占い師・濱田淑恵被告(63)が信者3人とともに入水自殺を決行した経緯【共謀した女性信者の公判で判明】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン