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昭和の「意外に若かった」人たちを見習って、実年齢以上の振る舞いを目指してみるのも一興

桂歌丸

桂歌丸さんは「笑点」の5代目司会者もつとめた

 多様性の時代だが、年齢をめぐる常識も変化しつつある。コラムニストの石原壮一郎氏が考察した。

 * * *
 11月3日に「嵐」がデビュー25周年を迎えます。現在はグループとしての活動は休止中ですが、25周年にからめたさまざまな企画が準備されているとか。5人のメンバーは、いつの間にか全員40代。それぞれカッコよく年齢を重ねています。

 令和の今は、男性にせよ女性にせよ「えっ、あの人、もうそんなトシなの!?」と思うことが増えました。いつまでも若々しさを保ち続けている人が多いのは、じつに素晴らしいことです。イケメンの代名詞で言えば、福山雅治は55歳、木村拓哉は51歳(2024年10月現在)。それに比べて巷の50代男性ときたら……いや、比べること自体が失礼ですね。

 タレントや俳優に対して「意外に年齢が高いんだな」と感じることが多いのは、その人たちを「けっこう年下の若者」と認識したまま、自分が年齢を重ねたからかもしれません。逆に、自分が子どもの頃に見ていた「大人」はどうか。ちょっと調べてみたら、「えっ、あの人、当時はそんなに若かったの!」と意外に感じるケースがたくさんありました。

 自分が子どもだったせいもあるでしょうが、日本の社会全体が若かったことも影響していそうです。まずはウォーミングアップ。次の3人のうち、当時は20代だったのは誰?

(A)バラエティ番組『笑点』(日本テレビ)がスタートしたときの桂歌丸

(B)歌『真赤な太陽』が発売されたときの美空ひばり

(C)ドラマ『寺内貫太郎一家』(TBS)がスタートしたときの樹木希林(当時は悠木千帆)

 すぐに正解を書くと目に入ってしまうので、いったん別の話をするとしましょう。

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