20代の頃の有村也実

20代の頃の有森也実

──20年前のご自身や、当時の世の中を思い返しましたか。

佐藤:実は、ちょうどその頃のことって、ほとんど覚えていないんです。今回、20年前のことを思い出そうとして、ぽっかり記憶が抜けていることに改めて気づきました。

有森:今回の本を読んでいても感じたのですが、やっぱり20年前と現在とでは、世の中全体の「がむしゃら感」みたいなものが違いますね。それこそ、朝まで飲むという遊び方もそうですし、仕事に対する熱さみたいなものも、「自分ファースト」な今とではまったく違うように感じます。

──本作では、登場人物3人の「50代半ば」という年齢が大きな要素になっています。初演の頃の「る・ばる」の3人(松金よね子、岡本麗、田岡美也子)と同様、現在のみなさんがまさに50代半ばを迎えているわけですが、日々の暮らしのなかで「50代」という年齢を感じたり、考えたりすることはありますか。

松永:朝、目が覚めたとき、自分の体の状態がどうなっているか、確認作業が必要になった(笑)。調子がよくなっている場合もあるけど、逆にどこかが悪くなっていることも。『寝たらリセットされる』というような睡眠神話は、もう通用しない。かつて、先輩方からそういった話を聞かされたときには、『またまた~、大げさに話を盛っちゃって~』なんて思ってたけど、ちっとも盛ってなかった(笑)。

佐藤:友人からの報せが、「子供が生まれた」ではなく「孫が生まれた」になってきた(笑)。あと、離婚をしたり考えたりする人も増えましたね。私たち演劇周りはともかく、一般的な人生を送っている人、特に女性にとって「50代半ば」というのは、自分のこと、これからのことを見直す年代なんだと思います。

関連キーワード

関連記事

トピックス

昭和館を訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年12月21日、撮影/JMPA)
天皇ご一家が戦後80年写真展へ 哀悼のお気持ちが伝わるグレーのリンクコーデ 愛子さまのジャケット着回しに「参考になる」の声も
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
《ジャンボ尾崎さん死去》伝説の“習志野ホワイトハウス豪邸”にランボルギーニ、名刀18振り、“ゴルフ界のスター”が貫いた規格外の美学
NEWSポストセブン
西東京の「親子4人死亡事件」に新展開が──(時事通信フォト)
《西東京市・親子4人心中》「奥さんは茶髪っぽい方で、美人なお母さん」「12月から配達が止まっていた」母親名義マンションのクローゼットから別の遺体……ナゾ深まる“だんらん家族”を襲った悲劇
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
1年時に8区の区間新記録を叩き出した大塚正美選手は、翌年は“花の2区”を走ると予想されていたが……(写真は1983年第59回大会で2区を走った大塚選手)
箱根駅伝で古豪・日体大を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈3〉元祖“山の大魔神”の記録に挑む5区への出走は「自ら志願した」
週刊ポスト
12月中旬にSNSで拡散された、秋篠宮さまのお姿を捉えた動画が波紋を広げている(時事通信フォト)
〈タバコに似ているとの声〉宮内庁が加湿器と回答したのに…秋篠宮さま“車内モクモク”騒動に相次ぐ指摘 ご一家で「体調不良」続いて“厳重な対策”か
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト
米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン