国内
“裏金議員”の落とし方

【“裏金議員”の落とし方】効果的な“落選運動”の実践方法「つぶやき作戦」「“投票交換所”開設」…効果が大きいのは「YouTubeの有料広告」

「落選運動で最も効果が見込める」方法とは(イメージ)

「落選運動で最も効果が見込める」方法とは(イメージ)

 自民党の“裏金議員”の当落にも注目が集まる総選挙。最初のうちは“裏金議員”に対して厳しい姿勢を見せていた石破茂・首相も、結局非公認としたのは12人にとどまり、裏切られた気持ちを抱える有権者もいるのではないだろうか。そんな時に効果的なのが「落選運動」だ。有権者が他の有権者に呼びかけて、候補者を落選させる運動であり、原則的には公職選挙法の規制の対象外となる。選挙期間中には一部公選法の規制が適用されるが、合法的な行為であることは間違いない。ここでは、その“落選運動”の具体的な実践方法を紹介する。【全3回の第2回。第1回から読む

つぶやき作戦

「落選運動をしたいが、何から始めたらいいかわからない」

 そう考えている人が取り組みやすいのが「つぶやき作戦」だ。XやフェイスブックなどのSNSで、「#○○候補落選運動」などのタグをつけて拡散する方法だ。裏金問題を告発し、かつて「安保関連法賛成議員の落選運動を支援する会」共同代表を務めた上脇博之・神戸学院大学教授が語る。

「SNSでは字数に制限があるので、落選させたい理由を詳細に書けない。その場合、根拠をきちんと説明している別のブログやHPがあれば、そこへ飛べるようにリンクを張って読んでもらう方法があります」(上脇氏)

 裏金候補の問題点を検証したリストを作成するつもりだと語るのが、元東京地検特捜部検事で弁護士の郷原信郎氏だ。

「自民党の裏金議員がどう説明責任を果たしたかを軸に選挙期間中に改めて検証し、そのリストをネットで公表します。もし、裏金問題に焦点をあてて落選運動をする方がいれば、私のそのサイトのリンクを張る方法があります」

「投票交換所」開設

 落選させたい候補が自分の選挙区ではなく、1票が行使できない──その場合、「ボート・スワッピング(投票交換)」と呼ばれる裏ワザがある。

 これは、SNSなどに「#投票交換所」といったタグをつけて、複数の有権者同士で投票行動を“交換”する機会をつくるものだ。

 たとえばA候補を落選させたい人は、ネットの交換所でその候補の選挙区の有権者を探し、落選運動を展開してもらう代わりに自分は相手の要請に沿った落選運動をする。一対一の交換が難しい場合は複数人で落選させたい候補者を交換することも可能だ。

「こうした方法に法律の規制はありません。合法です」(上脇氏)

関連キーワード

関連記事

トピックス

谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
列車の冷房送風口下は取り合い(写真提供/イメージマート)
《クーラーの温度設定で意見が真っ二つ》電車内で「寒暖差で体調崩すので弱冷房車」派がいる一方で、”送風口下の取り合い”を続ける汗かき男性は「なぜ”強冷房車”がないのか」と求める
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン