今の状況をどう受け止めているのか。斎藤氏に話を聞いた

今の状況をどう受け止めているのか。斎藤氏に話を聞いた

──街頭で「人殺し」などとも言われたとか。

「そういう感じでもなく……。やはり報道を見て悪人と思われるところがあった。私自身も良くなく、ハラスメントと疑われても仕方がないことをした。反省をしています」

──文書問題では元県民局長が自死された。

「亡くなられたことは大変悲しい。心からお悔やみを申し上げたいし、辛い思いがすごくある」

──毎日、辻立ちを?

「最初は須磨駅から始めたのですが、すごく緊張した。(文書問題などで)直接県民の皆さんと接することがなかったので」

──SNSでは擁護の声が増え、辻立ちにも人が群がっている。

「応援していただいている方が増えていることは感じています」

──“石丸現象”のようなことが起きている?

「石丸さんの選挙はしっかりした体制のなかでやられた。私自身は組織や支援もない一人なので比較できない。私自身は器用な人間ではなくSNS受けするタイプでもない。人を断じたり、派手なこともできない。役所出身というのもあるかもしれません」

──いろんな方から手紙をもらうことが多い?

「今日も5通頂きました。全て目を通しています。(出馬で)自分の道を貫かせていただいたことを応援していただけている。私も決して強い人間ではない。世の中にはすごく辛い思いをしている方が多く、私の状況に何かを感じている方が多いのだと思っています」

 混迷のなかでの出直し知事選。兵庫県民はどのような審判を下すのか。

【プロフィール】
赤石晋一郎(あかいし・しんいちろう)/ジャーナリスト。「FRIDAY」「週刊文春」記者を経て2019年よりフリーに。近著に『韓国人、韓国を叱る 日韓歴史問題の新証言者たち』(小学館新書)、『完落ち 警視庁捜査一課「取調室」秘録』(文藝春秋)。『元文春記者チャンネル』をYouTubeにて配信中。

※週刊ポスト2024年11月1日号

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