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「“矢部菌”と罵られた」中学時代に壮絶経験の矢部美穂が語る「いじめ問題」 いまは「デジタルタトゥーでもっと」

自身の「いじめ体験」について語ったタレントの矢部美穂

自身の「いじめ体験」について語ったタレントの矢部美穂

 かつての“不思議キャラ”は今や昔、タレントだけでなく実業家としても成功している矢部美穂(47)。明るいイメージの矢部だが、芸能界を目指すきっかけとなったのは中学校時代に受けた「いじめ」だったという。当時の辛い経験、そして現在の「いじめ問題」についての想いをインタビューした。【前後編の後編。前編から読む】

 矢部は中学時代、壮絶ないじめに遭っていたことが「芸能界」を目指したきっかけの1つだったと語る。

「小学生の頃かな。クラスの子から突然、『矢部菌』と言われ、学校の椅子に『バカ』とか『死ね』と書かれたり、『汚い』とか悪口を言われたりしたんです。当時、クラスでいじめられ、親も離婚で揉めていたので、学校にも家庭にも居場所はなく、自死を考えたこともありました。そんな時、『ここにいたら何も変わらない、中学を卒業したら東京に出て、芸能界に行こう』そう決めたんです。それから雑誌を見ては色々なオーディションを受けはじめました」(矢部、以下同)

「私の頃よりも辛いと思う」

 そして、矢部は1992年にアイドル雑誌『Momoco』の美少女発掘コンテストでグランプリに選ばれ、華々しく芸能界デビューを飾ることに。そんな彼女を待ち受けていたのは、同級生からの手のひら返しだった。

「突然『芸能人のサインもらってきてよ!』って、まるで今まで仲良しだったかのように話しかけてきたんです。それには戸惑いましたけど、今思うと彼らは、自分たちがいじめをしているなんて思ってもいなかったのでしょう。芸能界デビューしたことで、執拗な嫌がらせはパッタリとなくなりましたね」

 矢部は自身がいじめに遭った中学時代の経験から、最近起きている世の中の「いじめ問題」はさらに厳しいものになっていると感じるという。

「たとえば、相手からの申し出を断われずに、自分が見られたくないような写真を撮られてしまったとしますよね。もしそれが世間に出回り、顔もバレてしまったら、今後生きていけないほど辛い気持ちになるじゃないですか。

 私は“バイ菌扱い”されて相当キツかったけど、一生残る『デジタルタトゥー』のいじめは、それ以上に辛いと思います。

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