俳優活動を再開した新井浩文(時事通信フォト)
「(俳優に)戻るんだったらやるし、戻らないんだったら終わりじゃないですか。それだけなんで…」──服役を終えて、当時仮釈放中だった俳優の新井浩文(46)は、NEWSポストセブンの取材にそう語っていた。直撃から1年5カ月、新井は演劇の舞台に戻ってきた。しかし、新井が選んだのは“1日限定の舞台復帰”だった。批判、喝采……その背景には意外な想いがあった──。
2025年12月28日、東京・下北沢のザ・スズナリで上演された劇作家・赤堀雅秋(54)の一人舞台『日本対俺2』で復帰を果たした新井。大根仁氏(57)が総合演出をつとめる同舞台には俳優・田中哲司(59)や八嶋智人(55)、間宮祥太郎(32)や「SUPER EIGHT」の丸山隆平(42)らが日替わりゲストとして出演。新井もゲストとして出演した。
新井は当日、自身のXで《なんか心臓バクバクしてんなーと思ったけど、忘れてた! これが緊張だ!》と、心境を綴っていた。劇場には復帰を待ちわびたファンや報道陣が約50名ほど詰めかけたが、公演後に新井が姿を現わすことはなかった。
2001年に映画『GO』で俳優デビューした新井は、2012年に北野武監督の『アウトレイジ ビヨンド』に出演。2015年には映画『百円の恋』で第39回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した。個性派俳優として、役者のキャリアを順調に積み上げていたが、その功績は一夜にして崩れ落ちたのだった。スポーツ紙記者が語る。
「新井さんは、2018年に泥酔した状態で派遣型マッサージ店の女性従業員に対して乱暴したとして、2019年に逮捕されました。強制性交罪の容疑で2020年12月に懲役4年の実刑判決が確定しました。オンデマンドのドラマは配信が停止され、主演を務めていた映画『善悪の屑』は公開中止となるなど、多くの作品に影響がでました」
