レコードデビュー曲『C』発表パーティー時の様子(写真/女性セブン写真部)
「私は『もしも願いが叶うなら』の4話分をプロデューサーとして担当しました。実は、同ドラマを担当する前には『ザ・ベストテン』という歌番組のスタッフをしていて、その時にデビュー曲の『C』をリハーサルで歌っていた彼女を見たのが初めてでした。彼女は1985年デビュー組なんですが、少し前の1982年デビュー組のキョンキョン(小泉今日子)や中森明菜らに劣らず、圧倒的に綺麗でした。当時ADだった私はスタジオで慌ただしく動き回っていたのですが、可愛い子が出てきたなぁというのは今でも鮮明に覚えています」
女優として多くの作品で主演を担ってきた中山さんだったが、横井氏は『もしも願いが叶うなら』の撮影現場で彼女の意外な一面を目撃していた。
「コメディードラマでしたので、彼女には転ぶコミカルな芝居を演出したんです。そしたら、それをもっと面白い動きにしたかったようで、浜ちゃんに『どうやってやればいいですか?』と演技のアドバイスを求めたんです。
二人で転ぶシーンを試行錯誤しながら、何度も練習していたのが印象深いですね。ドラマには芸人の久本雅美さんも出演していましたので、他にもコミカルなシーンの時には、彼女にも相談していましたし、お笑い芸人が二人もいたので、彼女にとっては心強い現場だったと思います」
慣れないコミカルな芝居も妥協せずに向き合った中山さん。横井氏は、今も忘れられない印象深いシーンがあるという。