国内

《今年は昭和100年》77年前の今日…「昭和最大のミステリー」と称される大量毒殺事件が発生した

帝銀事件の平沢貞通元死刑囚の告別式で焼香する参列者(時事通信フォト)

帝銀事件の平沢貞通元死刑囚の告別式で焼香する参列者(時事通信フォト)

 年が明けて2025年。今年は“昭和100年”に当たる年だ。世界大戦が勃発し、敗戦し、復興を遂げ、高度経済成長を迎える──激動の時代の出来事は今、NHK連続テレビ小説『虎に翼』、若者を中心にベストセラーとなった小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』、口コミでロングランヒットとなった水木しげる生誕100周年記念作品映画『ゲゲゲの謎』など、様々な形で脚光を浴びている。

 そんな昭和の出来事のうち、戦後の混乱が続いていた1948年1月26日、東京都豊島区椎名町で起きた「昭和最大のミステリー」と言われている「帝銀事件」をご存じだろうか。

 閉店間際の帝国銀行(現在の三井住友銀行)椎名町支店に現れた、東京都衛生局から来たという中年の男。「近所で集団発生した赤痢を防ぐために予防薬を飲むように」と説明し、特殊な方法でその場にいた行員や小学生の男児を含む16名に青酸系毒物を飲ませ、そのうち12名を殺害し、16万円(現在の価値で1600万円)の現金と1万円の小切手を奪って逃走したという凄惨な事件である。

 この事件については青酸系毒物の特殊な摂取のさせ方から、戦時中ハルビンで生物兵器を研究していた関東軍731石井部隊関係者が関わっているのではないかということで、旧軍人を中心に捜査が進められた。しかし、当時日本に駐留していた連合国軍事総司令部、いわゆるGHQが、突如旧陸軍関係者への捜査を禁止してしまう。このGHQによる不可解な禁止命令の理由はいまだにはっきりしておらず、謎のままだ。

関連記事

トピックス

(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン