ライフ

5年の歳月をかけて開発された“有酸素睡眠”寝具 骨や筋肉に沿った凸凹で呼吸を深める構造、血流改善や心臓への負荷軽減への期待も

『トラタニ好循環寝具 コンパクトタイプ』

『トラタニ好循環寝具 コンパクトタイプ』

 販売枚数500万枚を突破した、動いてもお尻がはみ出ない「3Cショーツ」などを販売する「トラタニ」が5年の歳月をかけ、「有酸素睡眠」と銘打った寝具『トラタニ好循環寝具』を開発した。最大の特徴は、寝るだけで呼吸がゆっくり深くなる点だ。なぜ呼吸に焦点を当てたのか。日本睡眠学会総合専門医の高島雅之さんに聞いた。

「呼吸が浅いと交感神経が優位になるため、心拍数が上がりリラックスできず、不眠傾向に陥ります。逆に深い呼吸を繰り返すと、副交感神経が優位になって心拍数が下がり、血圧も安定するため入眠しやすく中途覚醒も減らせます。つまり、睡眠中の呼吸を深め、ゆったりとしたリズムを刻めば、質の高い睡眠を得られるのです」

 そこで本製品は中反発のソフトウレタンを使い、骨や筋肉に沿って凸凹をつけ、呼吸を深める工夫を施した。開発者である同社代表取締役社長の虎谷生央さんはこう語る。

骨や筋肉に沿って凸凹をつけ、呼吸を深める工夫を施した

骨や筋肉に沿って凸凹をつけ、呼吸を深める工夫を施した

「筋肉は押されるなど圧力を受けると拘束力が働き、動きにくくなる性質があります。それを利用して、首から臀部までのさまざまな骨や筋肉に対して呼吸を阻害しにくい部分を凸にして体を支え、凹で体圧を下げ緊張を緩和しました。これにより肋骨の動きがスムーズになるなど呼吸が深まる立体構造となっています。また、脊柱はS字カーブを確保でき、腰に負担がかからず体への負荷も軽減します」

 凸凹による効果を解説する(図参照)。

凸凹で睡眠をコントロール

凸凹で睡眠をコントロール

【枕】下顎が持ち上がり、舌が上顎につくため気道が広がり、呼吸しやすい首・頭の角度を確保。
【1】【2】肩口凹と肩甲骨凸で肩甲骨の上方回旋を促して、鎖骨と胸骨を引き上げ、呼吸を深くする。
【3】凹で肋骨を上下に動かす筋肉への圧迫を回避。
【4】脊柱の理想的な曲線を維持し、長時間仰向けの姿勢が続いても腰が痛くなりにくい。
【5】【6】骨盤を高く、仙骨を低く保ち呼吸に合わせて仙骨、脊柱、頭部が一体になったしなやかな動きを補助。
【7】【8】仰向けの状態が続いても体圧の高くなる臀部の圧迫を軽減し、寝返りの回数が減る。

「呼吸は自ら自律神経をコントロールする唯一の手段。副交感神経が優位になると、睡眠の質を高めるだけでなく酸素が細胞へ届きやすくなるため、血流の改善や心臓への負荷の軽減などさまざまな健康効果にもつながります」(虎谷さん)

 凸凹の上に寝転ぶと心地よく体が安定する。ソフトウレタン製のため、寝返りに支障はない。そして、なんといっても呼吸がしやすい。50代女性が一般的な寝具と本製品を使った比較データによると入眠までの時間は38分から18分に減り、中途覚醒は45分から21分に減少したという。質の高い睡眠と健康増進が期待できるマットレスだ。

【商品DATA】
『トラタニ好循環寝具 コンパクトタイプ』15万円
マットレス/サイズ:幅95×長さ195×厚さ8cm、重量:2.35kg
枕/サイズ:幅46×長さ32×厚さ8cm、重量:0.48kg
マットレスと枕の2個セットとなっており、それぞれ専用カバーと収納袋付き。

取材・文/藤岡加奈子

※女性セブン2025年2月6日号

関連記事

トピックス

佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
若隆景
序盤2敗の若隆景「大関獲り」のハードルはどこまで下がる? 協会に影響力残す琴風氏が「私は31勝で上がった」とコメントする理由 ロンドン公演を控え“唯一の希望”に
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン