指を立てたり曲げたりして行動の制御力を鍛える
利き手はグーからはじめて人差し指から1本ずつ立てていき、5本全部開いたらグーに戻してください。同時に、逆の手を利き手に合わせてグー、チョキ、パーと動かします。利き手が4周する時間を測ります。
指を立てたり曲げたりする運動は、左右の手で別々の動きをすると、運動に関わる制御力に加えて強い抑制力が必要になります。抑制力を鍛えると、脳が将来の計画を立てて遂行する能力=実行機能が向上するため、ビジネススキルだけでなく、家事を円滑にこなす力も上がります。できるだけ速く手を動かすことで、より高いトレーニング効果を得ることができます。
【プロフィール】
川島隆太(かわしま・りゅうた)/1959年、千葉県生まれ。東北大学大学院医学系研究科修了。脳機能イメージング研究の第一人者。『脳を鍛える大人の計算ドリル』など著書多数
取材・文/小野雅彦
※週刊ポスト2025年2月14・21日号