競艇にのめり込んでいたという

競艇にのめり込んでいたという

〈死刑が正しかったのでは〉

 全ての事件を振り返り、永田被告は改めて手記にこう記している。

〈事件の内容についての記述は以上となりますが全て私の責任です。私は全て自分で判断し行動しておりますので全ての結果は私の責任です〉

 永田被告は一審で求刑通りの無期懲役が言い渡されている。裁判で「僕はもう、とんでもないことをして、幸せな未来を奪った。そんな僕が社会に出ていいのか。刑罰を受けるために刑務所に一生いたほうがいい。シャバに出る気はないです」と語っていた。現在控訴中だが、いずれ〈控訴は取下げるため無期懲役の刑が確定する〉という。無期懲役の判決については〈分からないです〉として、こう綴る。

〈現実として受け入れておりますが、なぜ私が生かされているのか分かりません。まず被害者、ご遺族の方々のご意見等に私は全て拝見させていただいておりますので、応報感情に応えるためにも死刑が正しいのではないかと思います。続いて加害者の私から申し上げると死んだ方が良いに決まっていると素直に思います。あくまで私視点の意見となりますが、私はこの世で1番自分が憎く、この命尽きるまで自分を許す事が、肯定する事が出来ませんので死刑が正しかったのではないかと思います。一方で加害者の死とは逃げであり、苦しみを味わう事がなくなるためある意味では非常に利己的な楽な選択肢とも言えると私は思います。そのため刑に関して正しい、正しくないのか分かりません。

 ただ現実的に死刑を科される可能性はもうございませんので無期懲役という判決結果は受け止めております。その上で人様の情けや優しさで生かされているため自分に出来る事を与えられた立場で行うしかないと考えております〉

 事件から2年が経過したが、「闇バイト」を介した犯罪はとどまる気配がない。永田被告は、過去の自分と同様、「闇バイト」に応募しようとする者に思いとどまってほしいという動機から、筆者のXアカウントを介して手記を別途発表している(1月27日付)。今回の手記においても、〈闇バイトが社会的問題になっておりますので、誠に勝手ながら経験者であり加害者である私から意見を申し上げさせていただきます〉と前置きの上、〈結論から申し上げますと“絶対にやらない方が良い”です〉と訴える。

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