党内外から“高市待望論”も浮上(撮影/田中麻似)

党内外から“高市待望論”も浮上

「103万円の壁」の引き上げ、消費減税は?

──今、野党ばかり目立っています。各党とも庶民目線に近い政策を強かに要求していますが、あれをどう見ていますか。

「『103万円の壁』の引き上げは大賛成です。働いたら働いただけ手元にお金が残ることがモチベーションになりますし、人手不足の解消や需要の伸びにつながります。私も総裁選で、働く意欲を阻害しない制度の整備を訴えたのですが、負けてしまいましたから」

──勝ったら、自民党の看板政策にして、衆院選で野党に対抗できた?

「党の選挙公約に掲げていましたよ。悔しいですが、今年は参院選もありますから、私は全国を回り続けます」

──その前に、消費減税が焦点になりそうです。

「減税と賢い政府支出は景気を押し上げて、むしろ税収は増収になります。英国の『トラス・ショック(※注)』を例に出した消極論が党内にもありますが、当時の英国は国際経常収支が赤字でした。

【※注/2022年にイギリスでトラス政権が発足した後、財源の裏付けが乏しいまま減税と財政支出の大幅拡大を打ち出したことで財源不足が市場の恐怖を呼び、英ポンドが急落、イギリスが経済危機に陥った】

 でも日本は黒字で、昨年はそれが過去最大です。つまり減税によるトラス・ショックは今の日本では起きません」

──つまり消費減税は?

「私は、大賛成です」

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【プロフィール】
常井健一(とこい・けんいち)/1979年、茨城県生まれ。ライブドア、朝日新聞出版を経て、フリーに。著書『無敗の男』(文藝春秋)が大宅賞候補になるなど、数々の独占告白を手掛け、粘り強い政界取材に定評がある。ラジオ番組『長野智子アップデート』(文化放送)にレギュラー出演中。

撮影/田中麻以

※週刊ポスト2025年5月2日号

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