10代の頃から戦争や組織犯罪などを扱うジャーナリストとして活動(Facebookより)
10代から記者として活動、国際的な表彰も受けていた
「2022年2月にロシアが本格的なウクライナ侵攻を始めたときには、最初に占領下に入った地区の一つであるルハンシク州で取材を開始。同年3月にはウクライナ南部のヴァシリフカでロシア軍に拘束されるも逃げ、報道を続けていました。
彼女のジャーナリズム精神溢れる報道は国際的にも評価されており、2022年6月には、米・ワシントンD.C.に本拠地を置く『国際女性メディア財団(IWMF)』より『第32回ジャーナリズム勇気賞』を受賞。しかし、報道を続けるために表彰式の出席を拒否したとのことです。
また、〈真実を話すことを恐れたことはありません。人々は真実を知る必要があり、罪ある者は責任を問われなければならない。私はそれを勇気ではなく、むしろ私の職業上の義務だと考えています〉とのコメントを寄せ、戦争報道に対する強い意志を表明していました」(同前)
勇敢なジャーナリストだったロシチナ氏の遺体に、惨たらしい複数の拷問の痕跡が残されていたという報道は、現地の人々に強い衝撃を与えた。
