田中将大
達川:上位の巨人と阪神は、直接対決で開幕から巨人が5連敗。ここからどうなると思います?
中畑:今年に限っては巨人の分が悪いな。
江本:えらい弱気だね。
達川:阪神が見下ろしていますよね。打線は6番の前川(右京)まで油断できない。上位に引っ張られて普段は打たん7番の坂本まで打つんだから。
江本:巨人は5番以下がダメだからね。
中畑:下位に降格のヘルナンデスがダメ。野球を舐めたね。守備でも全力疾走をしなくなった。去年と野球に対する姿勢が全く違うよ。
達川:稼ぎが増えて家にプールがつくような暮らしになると、外国人選手はダメなんですよ。
中畑:とにかく戸郷(翔征)が調子を戻して、3連戦の頭を取る流れをつくれるか。これができないと阪神と差が開いていくと思うな。
江本:阪神にはぜひ優勝してもらいたいね。藤川には「優勝したら高知商の校庭に銅像を建ててやる」と言ってある。その時、横にオレの小さな銅像を建てるんだよ(笑)。
(第1回から読む)
【プロフィール】
江本孟紀(えもと・たけのり)/1947年、高知県生まれ。1971年に東映入団。1972年に南海に移籍しエースに。1976年に阪神に移籍し、1981年の引退後は参院議員、タレントとしても活躍。
中畑清(なかはた・きよし)/1954年、福島県生まれ。1976年に巨人入団。「絶好調男」として定着。引退後はDeNAの監督を務めた。現在は巨人OB会の会長を担う。
達川光男(たつかわ・みつお)/1955年、広島県生まれ。1978年、広島に入団し正捕手に。引退後は広島監督などを務め、ソフトバンクでヘッドコーチとして日本一を経験。
※週刊ポスト2025年5月23日号