スポーツ
江本孟紀×中畑清×達川光男「ENT座談会」

【江本孟紀×中畑清×達川光男が今シーズンを振り返る】DeNA下剋上も広島大失速も一刀両断「9月初め、新井監督に『優勝おめでとう!』と言って握手したのよ」

週刊ポスト名物企画「ENT座談会」(左から中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏)

週刊ポスト名物企画「ENT座談会」(左から中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏)

 今季は阪神の“アレンパ”が阻止され、巨人が4年ぶりのリーグ制覇を成し遂げるも、CSではDeNAが勝ち進み、下剋上で日本一となる波乱の1年となった。年の瀬迫るなか、江本孟紀氏(77)、中畑清氏(70)、達川光男氏(69)による本誌・週刊ポスト名物企画「ENT座談会」を開催。シーズンの裏話から来季への辛口提言まで、放言高論をそのままお届け!【全3回の第1回】

新井監督に「おめでとう」!?

中畑:オレの今季の順位予想は巨人1位だった。見事に的中しただろう。

達川:中畑さんが当てたのは巨人のリーグ優勝だけでしょう。2位以下はひとつも当たっていませんよ。

江本:オレは3年も勝ってない巨人がいきなり1位になるとは推せないから、わざわざ連覇して当たり前の阪神を1位にしておいたんだよ。結果、1位と2位が入れ替わった以外は全部当たった。

中畑:巻き返しということで言えば、戦力が整っていないのに(阿部)慎之助はよく頑張ったと思うよ。ジャイアンツの奮起は素直に評価したい。

江本:巨人が1位になれたのは結果オーライでしょ。去年はあれほど強かった阪神がコケての優勝なんだから。

中畑:そんなこと言ったらDeNAなんかどうすんのよ。

江本:所詮はシーズンを通して貯金が2つしかないチームでしょう。

中畑:それが日本一になったんですよ!

江本:短期決戦だからそういう結果もある。(最下位の)中日だってCSに出ていれば日本一になったかもしれないし。やっぱり納得いかない部分もあるよね。巨人が頑張って優勝して、阪神もリーグ制覇まであと一歩まで迫ったのにDeNAに全部持っていかれちゃった。

中畑:賛否両論あっていいんじゃないの。CSがなかったら閑古鳥が鳴く日本シリーズになるかもしれないし。

江本:そもそも論で言うと、リーグ優勝決定から日本シリーズまで間が開くと消化試合に客が来ないからCSを始めたんですよ。でも、それは客が来ない時代の話で、今は消化試合でも満員になります。DeNAだってあんな弱いチームだったのに客はいっぱいでしょう。

中畑:ドキッ! まあでも今季を最も盛り上げたのは広島カープだよね。達ちゃんのところの功績はでかいよ。

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト