すでに2人は薬物摂取により意識が朦朧としている状態だった
1日で「報酬300万円」
小西容疑者の告訴状によると、田中容疑者との関わりは港区六本木の路上で声をかけてきたスカウト男性からの「1日200万円稼げるパパ活」という、破格の“案件”がきっかけだという。
同スカウトの説明では、〈ホテルで一緒に過ごして1時間20万円。女性が複数いて、下着姿で被告訴人(編注:田中容疑者)の目の前で女性同士触りあったりするが、被告訴人との性行為や乱暴はない〉(告訴状より、以下同)という内容だった。薬物についての説明もあったが、女性はやらなくていい条件だったという。
だが、昨年3月に初めて田中容疑者が待つホテルの一室に足を踏み入れた際の状況は違った。
下着姿になって女性同士で身体を触り合うよう指示されたのは条件通りだったが、すでに部屋にいた別の女性2人も薬物を摂取・吸引しており、小西容疑者も大麻を無理やり口に咥えさせられ〈非常に苦痛〉だったと主張。
ただ、報酬は提示された通りに支払われたようだ。15時間ほどホテルに滞在したのち、小西容疑者ら女性は帰宅。後日、スカウト男性が〈300万円を手渡して支払った〉とされる。
小西容疑者はその後もスカウトに呼び出され、〈大麻を無理やり吸わされる可能性があるので躊躇ったが、あまりに大金を渡されるため〉に2回、3回と参加を重ねた。
そして逮捕に繋がったのが昨年6月の4回目だった。その日も薬物をやらされた小西容疑者だが、以前と様子が違ったという。告訴状にはこうある。
〈いつもは基本的に見ている被告訴人も入ってきて、自分の手に薬物が混入されたクリームをつけて、告訴人の体をまさぐるように触ってきた〉