仲介者とのやり取りの一部(その1)
実際の“仕事”内容はどうだったのか。ショーツ1枚の姿にさせられたAさんは椅子に座らされ、そこから要求はコロコロ変わっていったという。
「男性は私がいた約2時間、ずっと自分の股間を触っていましたが、勃起はしていないようでした。遊びのルールとして『常時女性は2人』だったようで、私1人だったことに不満の様子で『早く女を呼べ!』と仲介者に怒りの電話を入れていた。
途中で飽きたのかスマホで成人向けの動画を映して、『一緒に観よう』と誘ってきました。性的なシーンで、『お前もこういうのやったことある?』とニヤニヤしながら聞かれました」(同前)
卑猥な言葉を投げかけられながらも、身体的な暴力を受けることはなかったとAさんは証言する。ただ、薬物に関してはこんなやりとりがあった。
「クリームが塗られた歯ブラシを手渡されて、『自分で身体に塗れ』と指示されました。胸元付近に塗っていましたが、『股間にも塗れ』と指示されました。身体のなかに入れたくなかったので、塗って感じたフリをしてやり過ごしました」(同前)
約2時間後“後任”の女性2人が部屋に来て、Aさんは解放された。
「2人の女性は何度か来たことがあるそうで、AV女優と大学生だと言っていた。謝礼の受け取りは仲介した男性が住むタワマンを指定されましたが、怖くてタクシーで直帰しました」(同前)
田中容疑者の代理人弁護士は逮捕容疑やAさんの証言について、「小西様が現場にいたとする当日、警察が臨場したのは、突如として男性3人が室内に乗り込んできて恫喝する構えを見せたことから、田中氏が自ら通報したと承知しております。不同意性交等に関するご主張は事実に相反していると述べています。その他は捜査中のため回答は差し控えます」とした。
薬物の入手経路など、不明な点はまだ多く残っている。事件の真相解明が待たれる。
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※週刊ポスト2025年6月6・13日号