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朝ドラ『あんぱん』ヒロインの“婚約者”を演じる中島歩は国木田独歩の玄孫 「中学と高校の国語教師の資格取得」に見える文豪の片鱗

若松次郎を演じる中島歩(左)は作家・国木田独歩の玄孫(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中

若松次郎を演じる中島歩(左)は作家・国木田独歩の玄孫(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中

 東京で美術学校に通う嵩(北村匠海)に強力な“恋のライバル”登場だ。好調を続けるNHK朝ドラ『あんぱん』。物語は戦争期に入り、朝田家に蘭子(河合優実)と将来を約束した豪(細田佳央太)の戦死の報がもたらされるなど、激動の展開を見せている。

 そんななか、ヒロイン・のぶ(今田美桜)が父に縁のある船の機関士・若松次郎とのお見合いに臨み、一度は断わるつもりが結婚を決意する。

「史実の小松暢さん(やなせたかし氏の妻)はやなせさんと再婚だったことが知られています。『あんぱん』でも同様の展開になりそうです」(朝ドラ評論家の田幸和歌子氏)

 その若松を演じるのは俳優の中島歩(36)。朝ドラでは、過去にも重要な役を演じている。

「『花子とアン』(2014年度前期)で、仲間由紀恵さん演じる蓮子を、吉田鋼太郎さんが演じる石炭王の夫・嘉納伝助から奪い“略奪婚”を遂げる宮本龍一を好演し話題になりました。初登場シーンでは、カフェーで政治や文化を議論する帝大生として異質な空気を放っていたのを覚えています。今回は吉田さんとも再共演で縁を感じます。

 最近では、『あんぱん』キャストの阿部サダヲさん、河合優実さんが出演する『不適切にもほどがある!』(TBS系)にも中学校教師役で出演。『あんぱん』はそういう意味で実力派俳優揃いの作品ですね」(同前)

 俳優としてのキャリアを着々と築く中島だが、実は歴史上のある有名人の子孫にあたるという。芸能関係者が言う。

「中島さんは明治期の作家・国木田独歩の玄孫であることが知られています。過去には独歩の代表作『武蔵野』について、自身のYouTubeで取り上げた際に『最初に読んだ学生の頃にはわからなかった言葉の豊かさを感じられるようになった』と語っています。

 本人は独歩を特に意識していなかったと言いますが、中学と高校の国語教師の資格も取得しており、ルーツの片鱗を感じさせます」

 ますます見逃せない。

※週刊ポスト2025年6月6・13日号

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