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白鵬「世界相撲グランドスラム」構想でトヨタ以外の巨大スポンサー離反の危機か? “白鵬杯”スポンサー筆頭格SANKYOは「会見報道を見て知った。寝耳に水です」

白鵬の活動を支えるスポンサー企業は多いと思われたが…

白鵬の活動を支えるスポンサー企業は多いと思われたが…

 相撲協会を退職した元横綱・白鵬(40)は会見で「世界相撲グランドスラム構想」を打ち出した。そうした白鵬の活動を支えるスポンサー企業が多く存在するとみられてきたが、取材を進めると意外な反応が──。

 6月9日の会見には当初、相撲協会からの“円満退職”を強調する狙いがあったという。

「今後、相撲にかかわるビジネスを展開することを考え、協会への恨み言は控えるつもりだったという。参加者は相撲記者クラブ所属の報道機関、一部の海外メディアに限られ、冒頭で司会がライブ配信を念頭に“子供たちも見ている会見ですので……”“1社1問で”と牽制する一幕も。ただ、それでも協会批判に取れる言葉が出てしまっていた」(相撲ジャーナリスト)

 宮城野部屋が閉鎖処分となった際の転籍先をめぐり、「大島部屋(元関脇・旭天鵬)は同じモンゴル出身だから、安治川部屋(元関脇・安美錦)は新米親方だからダメとされた」といった執行部とのやり取りを話し、転籍先となった伊勢ヶ濱部屋をモンゴル出身で引退直後の元横綱・照ノ富士が継いだことについて「昨年の(協会の)話とズレがある」と口にした。

「いつもそうだが、ポロッと本音を言ってしまう。グッとこらえて相撲への考えの話だけにすればよかったのに、協会に批判的なニュアンスまで報じられてしまった」(同前)

 そうした急ごしらえ感を指摘される会見だが、本来の目的はアマチュア相撲を世界に広める「世界相撲グランドスラム構想」を打ち出すことだった。そのための新会社で代表に就任すると発表。今年で15回目を迎えた少年相撲大会「白鵬杯」をベースに、各国の選手が体重別、男女別で参加できる大会を目指すという。

 会見には新会社の法律顧問に就任予定の水野晃弁護士、役員就任予定の元電通社員の森井理博氏、白鵬杯を運営してきた永井明慶氏(柏市相撲連盟理事長)が同席。森井氏が新会社について「スポンサー様のご支援がないと立ちゆかない。いくつかの会社のトップから、支援をするとおっしゃっていただいている」と説明し、「(トヨタ自動車の)豊田章男会長から激励のお言葉を頂戴した」とも明かした。白鵬も「感謝の気持ちでいっぱい」と言葉を添えた。

 前号で本誌『週刊ポスト』の取材に「今後の(白鵬の)活動につきましても、何かお役に立てることがあれば、ご相談してまいります」とコメントした豊田会長だが、その後はアマチュア相撲を統括する日本相撲連盟の次期会長の有力候補だとの報道も出た。会見で名前の出たトヨタ以外に“いくつかの会社”が支援するというが、どういった陣容なのか。

「まず浮かぶのは、大手パチンコメーカーのSANKYO(三共)でしょう。白鵬杯を立ち上げ当初から支援しており、トヨタとの“ツートップ”ですから」(協会関係者)

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