自宅には実母の写真を飾っている
〈ゆりかご〉も内密出産も「本当はないのが理想」
──来年は大学を卒業する予定ですね。今後はどのような将来を描いていますか。
宮津:自分にしかできないことをやっていきたいです。食堂や教育プロジェクトなど、子どもと地域と関わる活動をしていますが、続けるうちにやるべきことが見えてくるのかなと。
3年前に生い立ちを公表して以来〈ゆりかご〉当事者として全国で講演していますが、本当は〈ゆりかご〉も内密出産もない状態が理想なんですよ。だけど、それがなければ救えない命があるのが現状です。今の社会がこの状況をつくっているので、一人でも多くの方に関心をもってほしいです。
(了。第1回から読む)
【プロフィール】宮津航一(みやつ・こういち)/2003年生まれ。 2007年5月10日に慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」に開設初日に預けられ、その後里親の宮津美光・みどり夫妻に引き取られる。現在は「ふるさと元気子ども食堂」の代表や「一般社団法人子ども大学くまもと」理事長なども務めている。
取材・文/前島環夏
