高校3年生の時、子ども食堂立ち上げ時の宮津さん
「自分はラッキー」とは言いたくない
──航一さんは子ども食堂だけでなく、子ども大学という教育プロジェクトや地域おこしなど、さまざまな社会貢献活動をしていますね。これは、宮津家のご両親の影響が大きいですか。
宮津:そうですね。両親の背中から「思いを行動に移すことが大切」というのを学びました。子どもの頃からその姿がカッコいいなと憧れていたので、自然と自分もそうありたいな、と。
──では、宮津家に引き取られて育ったことで「自分はラッキーだった」と思いますか?
宮津:……難しいところですね。「幸せな環境に身を置かせてもらったな」とは思います。でも、その言葉だけで終わりにしたくはないです。
私を育ててくれた両親にはとても感謝しています。しかし「僕はラッキーだった、恵まれています」と言うのは「〈ゆりかご〉出身の他の子たちよりも、自分は運がいい」と比較するようで……それは嫌なんですよ。「自分はよかった」で終わりたくないので。
──それでは、航一さんが目指すのはどういう世界でしょう。
宮津:〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。だから境遇や環境を問わず、自己肯定して心を満たしながら、前向きに人生を歩んでほしいです。
