中居正広氏と被害女性Aさんとのやり取りの文面の写し(その1/本誌入手)
メールの内容は「重要な客観的証拠であり高い公共性がある」
本誌が入手したメッセージの履歴について、Aさんに直撃し実際のやり取りかを問うと、困惑した様子ながらこう答えた。
「本物かそうでないか明言はできませんが……当時、自分の身を守るため、友人やフジテレビの番組スタッフなど複数人に法律相談として、また心境を打ち明けるために加害者とのショートメールのやり取りを送っていたのは事実です」
世間で“失恋事案”と揶揄され、誹謗中傷が止まない状況については切実な思いを明かした。
「被害に遭った私が、なぜここまで貶められなければいけないのか。ずっと本当のことを言っているのに、誹謗中傷を受けています。日本の社会は被害者に厳しいと痛感しました。やり取りを見れば少なくとも、失恋や恋愛ではなかったと信じてもらえるのではないか」
元テレビ朝日法務部長の西脇亨輔弁護士は、2人が交わしたメールの内容についてこう言う。
「当事者間の関係性や合意の有無、『訴え』に言及している点など、事実認定の根幹に関わる情報が含まれる極めて重要な客観的証拠であり、その公開には高い公共性がある。特に現在、中居氏側の反論が大きく報じられたことで、被害を訴えた女性は深刻な二次被害を受けている。一方的な情報が広まり、被害者の立場が矮小化されるような事態が生じていないかを検証し、是正をしていくことは重要です」
中居氏に代理人を通じてやり取りの内容や現在のAさんへの気持ちについて聞いたが、「お答えすることは差し控えさせていただきます」と回答するのみだった。
半年以上にわたって、日本中の関心事となったこの事案。そこに終止符を打つためには、憶測に基づく誹謗中傷が生まれない状況を作ることが必要ではないか。
(前編から読む)
※週刊ポスト2025年7月11日号