中山美穂さんをスカウトした所属事務所「ビッグアップル」創設社長の山中則男氏が思いを綴る
昨年12月に54歳で亡くなった歌手で女優の中山美穂さん。4月22日には東京国際フォーラムで「お別れ会」が行われ、全国から約1万人が献花に訪れた。日没となり、予定時間を過ぎても途切れない長蛇の列をずっと見つめる1人の男性の姿があった。
「美穂は本当にすごいタレントだったんだなあ」
約40年前、原宿で12歳の中山美穂さんをスカウトした所属事務所「ビッグアップル」創設社長の山中則男氏だった。
“ミポリン”の愛称で親しまれ、多くのファンに愛された美穂さん。山中氏が美穂さんとの出会いから、彼女が手元を離れるまでの10年以上を明かした著書「中山美穂『C』からの物語」(青志社)が大反響となっている。著書には、オーディションに落ち続けた日々、一夜にして変わった世界、美穂さんとの思い出など、知られざるエピソードも綴られている。
『毎度おさわがせします』で一目見たときから美穂さんの長年のファンという土井秀紀さんは、大阪から駆け付けて「お別れ会」に参列した。
「美穂さんの目力とキラキラ光る瞳に衝撃を受けて、本物だと思いました。歌手デビュー直後の大阪のコンサート会場で、山中さんと1度だけお会いしたことがあったのですが、『お別れ会』で仲間たちと美穂さんを偲んでいたら山中さんから『たしか、前に大阪で会った方ですよね。久しぶりだね』と、声を掛けていただいたんです。うれしかったです」
長年のファンという土井秀紀氏は山中氏に大阪で会話をしたことがあった