東川さんが住んでいた部屋はブルーシートがかかっていた
祖母が告白した容疑者の“挫折と悲劇”
「陸人とは同居していて、最後に会ったのは28日の朝です。陸人は仕事でいつも7時頃に家を出るんですが、その日も特に変わった様子もなく家を出て行きました。
陸人は昨年、勉強についていけなかったのか、大学を辞めてしまいまして……。短期のアルバイトをしとったんです。あるスーパーの食品関係といいますか、店で包装などをやっていて、彼女はそちらの正社員として働いていたと聞いています。本人としては次にまた勉強して大学へ入るのか、それとも就職するのか、色々と考えていた時期でした」
安藤容疑者は父親と祖父母の4人で暮らしていた。地元の小中学校に通ったのち、愛知県内でも有数の進学校に入学するも、大学は1年足らずで中退してしまったようだ。祖母が続ける。
「体を動かすことがとにかく好きでしたね。上手かったかどうかは私にはわからないけど、小学生の頃から高校までずっとサッカーを続けていました。ただ、肩なんかの怪我が多い子で、高校2年生の時に部活を辞めざるを得なくなって……。当時は少し落ち込んでいたね。でも辞めてからも運動はしていましたよ。野球も好きだったみたいで、最近も暇さえあれば家の前でバットの素振りをしていた。
家では優しい、普通の男の子です。いつも私がご飯を作るんですが、たまに食器を洗ってくれることもありました。ただ、大人しい子だったので親も『友達が少ないんじゃないか』と心配したことはあったみたいです」
安藤容疑者が東川さんと出会う数か月前、ある“悲劇”に見舞われていたという。前出の祖母が続ける。