3女が生まれる前、長女を抱っこ、次女をおんぶ、さらに保育園バッグなどを持つ姿(横澤夏子公式インスタグラムより)
夫とは育った環境が違うから、育児の指針も当然違う。そのことに気づく前は、「どうしてそこでYouTubeを見せるの?」とか、「冷たい飲み物を飲ませないで」とか、自分のやり方と違う行動にいちいちイライラしていたんです。
でも、「王様のブランチ」で隔週土曜日・4時間半の生放送の仕事中に、夫がワンオペで3人を見るようになってから、夫にも育児の教科書があることがわかりました。この間も、3人を1人でコストコに連れていっていて。それができるのは夫がなんとかなるさ精神だから。私は、ああなったらどうしようと心配に心配を重ね、計画を練ります。その計画が崩れてしまったらもうてんやわんやだからやめておこう……という感じですが、夫は行き当たりばったり。やってみなくちゃわからないとズンズン突き進むことができます。
ひとつの教科書だけじゃなく、ハイブリッドな教科書で育ててみよう!と思うようになりました。最近は「そっちの教科書ちょっと見せて」と、参考にしています。
家事分担は10点ゲームで公平に
家事は「10点ゲーム」方式で分担しています。まず、家事を10個リストアップして、自分にとって負担がもっとも重いものは10点、もっとも軽いものは1点と10段階評価。それを夫の点数と照らし合わせると、「お風呂掃除が2点! じゃあ夫の担当ね!」とか、「料理が10点なの!? 私は7点だから、料理は担当するね」とか、お互いの負担感を公平にできるんです。それぞれの得意不得意がわかって、少し軽い気持ちでできる家事を担当するようになりました。
まだ夜間授乳がある間の睡眠は夫と代わりばんこに寝るシフト制をとっていました。日曜日から木曜日は20時から1時まで私が上の子たちと寝室でがっつり寝て、夫はリビングで赤ちゃんと過ごしてミルクをあげ、2時と5時の授乳は私が担当。夫がお休みの土日の前日は逆のシフトにして、私は朝までぐっすり眠ります。
夜間授乳の辛いところが細切れにしか睡眠がとれないところ。でもシフト制にすると、日曜日から木曜日まで頑張れば、金曜日と土曜日はまとまって眠れるので、それを目標になんとか頑張れました。あの頃は金曜日が待ち遠しかったな~。
こういう家事育児の分担や、夫になにか物申したいときは、あらかじめLINEに伝えたいことを文章でまとめます。すると「あれも言えばよかった」という漏れがないし、感情的に言いすぎてしまうこともなくなるんです。それを夫に一度読んでもらい、そこから話し合い。まるで弁護士になったつもりで自分を弁護していますが、冷静な話し合いができます。
子どもネタ発表会と次週の予定確認会
毎晩、夫には「今日の娘」のモノマネをしつつ報告しています。かわいかったことや面白かったことを、ネタ見せのように伝えると「その顔、やるわ~!」と夫も大ウケ。どうにもできない子どものギャン泣きも「あとで夫にマネして伝えてやろう……」と思えば少し冷静になれることもあります。夫と共通のことで笑い合える大事な時間です。
日曜日の夜は、月曜日からの予定を確認し合うミーティングをしています。「火曜日は遅くなるからお迎えよろしくね?」「木曜日の公文のお迎えは行けるの?」など、次週をシミュレーションしておくと、スムーズに回せるんです。「え、言ってなかったっけ?」と忙しい平日にバタバタと焦ることがなくなりました。夫婦の予定共有アプリも活用しています。
(了。第1回を読む)
姉妹の服を手づくりしたことも(横澤夏子公式インスタグラムより)