フィフィ氏のポストは度々話題に(Xより)
今の時代、SNSを情報源のひとつとしている人たちは、別にテレビだけを“情報を得るツール”として見ていない。でも、こうした発言があると、「じゃあ、あなたたちはどうなんですか」「偏向報道してませんか」などと一部の人は疑問を持つでしょう。
テレビが“オールドメディア”と呼ばれるようになって久しいですが、単純に、それだけ新たなメディアが増えてきているということ。特に若者たちは、情報収集する際の選択肢がたくさんある中で、「必ずしもSNSがすべて正しいわけじゃない」とわかりながらも、さまざまな情報を取捨選択している。
そして考え抜いた末に「『日本人ファースト』は間違ってないんじゃないか」と判断し、投票という形で行動に移そうとしているなかで、そうした意見を弾圧するような発言がテレビの中から飛び出してくる。
これに違和感を抱いたり、気持ち悪さを感じたりした人たちの思いが“山本アナ”に対して向かったのだと思います。
今回の参院選では、「外国人の受け入れ」を巡る議論をキッカケに、旧体制的なものへの反抗心が出てきているように感じています。必ずしも外国人に対してだけじゃなくて、政府への不信感やメディアに対する反発も、露骨に噴出するかたちとなった。
徐々に「SNSなどの新たなメディアvsオールドメディア」の様相を呈してきた気がします。
私はなにも、参政党を応援しているわけじゃない。ただ「一石を投じたな」とは思っているんですよ。テレビとは違うところで勢いづいてきた、SNSで盛り上がって力をつけてきた、というのは、どの政党であれ面白い結果。“リテラシー”という観点で別の議論があるのは当然として、有権者の情報源が大きく変わってきたことがわかる選挙でした。