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《「情報商材詐欺」の返金請求》「歌舞伎町弁護士」が特徴を解説「早い段階で返金請求すれば、払った金の大半は戻ってくるが、終盤では返金額が減っていく」

「グラディアトル法律事務所」の代表弁護士・若林翔氏

「グラディアトル法律事務所」の代表弁護士・若林翔氏

 新宿に拠点を構え、これまでに3000件以上の風俗トラブルを解決してきた「グラディアトル法律事務所」の代表弁護士・若林翔氏のもとには、日々様々な相談が寄せられる。歌舞伎町のお膝元にある、紀伊國屋書店新宿本店の「新書部門(6月4週)」でランキング第1位を獲得した若林氏の著書『歌舞伎町弁護士』より、一部抜粋、再構成して紹介する。(記事内はすべて仮名)

 若手起業家から「情報商材ビジネス」の被害にあったという「知り合い」を紹介された「歌舞伎町弁護士」は、「勝てる可能性が高い」と直感し──。【前後編の後編】

 * * *

 20代半ばの経営者である安田くんが、「情報商材詐欺」で100万円を失ったという知り合いを連れて、事務所にやって来た。

 かつて白物家電で名を馳せたメーカーの元営業課長だという。50代半ばで早期退職し、高級キャンピングカーを買うための資金を作ろうと投資の勉強を始めたところで、情報商材に引っかかってしまったそうだ。

「いやもう、ほんとに安田さんにはお世話になっていて、若林先生を紹介してもらったのもそうですし、ほんと感謝感謝です」

 私は着手金をもらい、安田くんの知り合いの代理人として、安田くんが調べていた会社に返金請求の内容証明を送った。100万円全額の返金請求である。

 すると1週間もしないうちに、秘書を名乗る女性から電話があり、返金交渉を重ねた。最終的に「80万円なら、一括で返金できる」と。安田くんの知り合いは涙を流して、喜んでくれた。私は合意書を作り、先方に郵送した。先方が署名・押印して、80万円が戻ってきた。私は成功報酬を受け取った。

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