卒業証書の提出を拒否した経緯について回答書をXにアップ
支援者が囁く“利権の影”
「ハメられたっていうか、わかりやすい構図ですよね(笑)。刑事告訴も一種、前回の選挙のカウンターというか……。詳しくはここでは言いませんが。告発した方は前市長の小野達也さんの後援会『未来をひらく会』の後援会長さんでいらっしゃるし、政治資金パーティーの発起人にもなっている方です。
私のほうは支援者も含めて全くネガティブキャンペーンをする気はないんですけど、小野さんだって叩けば埃が出るのをみんな知っているはず。でもこの町ではあまりに当然になっちゃっていて問題にならないんです。前の政権から、そういうことが綿々と続いているから。町中では『そうだよねー』で終わる話が、外の人が聞くと『えっ?』みたいになるっていうことがたくさんある」
“叩けば埃が出る”と主張する根拠については定かではないが、「敵が多い」ことをほのめかす市長。地元紙で「田久保氏のカフェで本人から卒業していないと聞いた」という証言があったことについて質問すると、このように漏らした。
「それ誰なんでしょうね? ああでも、わかりますよ。1人、言いふらしているんだろうなっていう方は見当がついています。でもやはり、先に出た怪文書で、私の知らないはずの個人情報が知られていたことはショックでしたね……」
本人の気持ちは再選挙にも向いているようだ。取材の最後にはこう語った。
「基本的には一度ちゃんと辞任して、(再出馬)するべきかなというふうにお話しさせてもらっています。『もうやるんじゃねえ』とか怒りの声もあったり、いろんな事情があることは承知していますが、ちゃんと市民の方と今後を考えていかなければと思っています。
マスコミとの信頼関係がなくなっていて、あることないことすべて書かれてしまうのであれば、もう自分自身で発信していくのがいいのかなとも思っています。
やっぱり伊東は小さい町ですから、そういう誤情報が広まるリスクがあるくらいだったら、ちゃんと自分で。私もSNS使わないわけじゃないので、きちんと自分で発信して、足りない部分は直接出向いていって、市民の方とお話しする。そういう姿勢でいこうかなと思います」
あくまでも、自身の主張を貫いている田久保市長。百条委員会への証人として正式に出頭を求められていて、次回は25日午前10時に開かれる予定だ。委員会は卒業証書の提出を拒んだ理由、除籍となった経緯などについて直接、説明を求める方針だという。今後の動向に注目が集まる。
(了。前編を読む)
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