今年5月、現職を打ち破り初当選した(Xより)
田久保市長が私見「友人に“偽造”をした人はいない」
「7月18日、中島議長のもとに田久保氏の東洋大学時代の同級生を名乗る人物から、匿名の文書が届いた。告発文は3枚の紙にまとめられ、〈あれは彼女と同期入学で平成4年3月に卒業した法学部生が作ったニセ物です〉〈1人だけ卒業できないのはかわいそうだから、お遊びで卒業証書を作ってやった〉など書かれていたそうです。
中島氏はこれをコピーし、市議会議員などに共有。公的文書として扱い、内容を精査していく方針だそうです」
“お遊びで作ったニセの証書”──。この告発文書について、市長は独自に“調べ”を行っていたようだ。田久保氏本人が語る。
「(告発文書が)百条委員会で証拠として扱われる可能性もあるということは聞いております。私も現物を見ていませんので、意図もわかりませんし、なんとも言えません。今回のことがあってから、大学の友人と連絡を取る機会が増えたので、友人には“告発文”のことは確認しましたよ。恥ずかしながら、友達が多い方ではないですが、少なくとも友人と呼べる同級生の中に、そんなこと(偽造)をした人は確認できません」
前回の取材では「(田久保氏が持っているとされる)“卒業証書”の真贋を改めて確認するつもりはない」などと語っていた田久保氏。しかし百条委員会の強固な態度を受けてか、対応を考えているという。
「こちらから東洋大学に申し入れをして、除籍に関する事項を正式に調べることにしました。百条委員会も大学に成績の照会などをするという方針らしいですが、本人以外が問い合わせたところで、きちんと情報が出るのかなと思い……。以前お伝えしたように、開示の必要があると判断した情報に関しては、私の方から独自で出していこうかなとも考えております」(同前)
学歴詐称問題で揺れる伊東市。市役所には県内外から苦情やクレームが殺到し、市民の不信感は日に日に高まっている。問題に終止符が打たれるのは、果たしていつになるのか──。
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