2022年の参院選で神谷氏一人が当選。報道陣にはVサインではなく参政党の3を意味する3本指のポーズで応えた(2022年8月撮影:小川裕夫)
熱量の高い支持者が多い政党は、この正門の外での”あいさつ”に時間を費やす。その儀式をきちんとこなすことで、次の選挙でも確実に支持をしてもらえるからだ。
しかし、今回の初登院日は全体的に落ち着いた雰囲気で、どの政党も支持者に対して簡単なあいさつだけで済ませていた。そうした光景からは、選挙の時に想像していたよりも、支持者の熱量が下がっていると感じざるを得なかった。
その様子だけで支持者の熱量を完全に判断できるものではないだろうが、一般的に平日の早朝から正門前に駆けつけるような人は、かなり熱心に支持してくれる人であることは間違いない。初登院日の国会正門前は、それら熱心な支持者の熱量が選挙後も継続しているかどうかを測る重要なバロメーターにもなっている。
2025参院選は自民党・公明党の連立与党が衆参で過半数を割った。それだけに歴史的な選挙といえ、選挙後の高揚感は長く続くようにも思えた。だが、意外にも早く平熱に戻りつつあるようだ。
2010年の参院選で当選した松田公太氏はカフェチェーン店・タリーズ創業者でもあるため、初登院日にはタリーズのエプロンを着用したスタッフも多く集まった(2010年7月撮影:小川裕夫)