2024衆院選後の初登院日に、参政党の元支持者たちが国会正門前へ抗議に押しかけた(2024年11月撮影:小川裕夫)

2024衆院選後の初登院日に、参政党の元支持者たちが国会正門前へ抗議に押しかけた(2024年11月撮影:小川裕夫)

 正門前には参政党支持者と思われる橙色のTシャツを着用した人が多く詰めかけていた。その数は2022年の参院選、2024年の衆院選初登院日と比べると、大幅に増えはせず同程度に見えた。そして、以前のような熱狂を感じられず、かなり落ち着いた雰囲気を保っていた。

 参政党は2024衆院選で3名の当選者を出し、その初登院日に代表の神谷宗幣氏は当選した衆議院3名を引き連れて正門前に登場。集まった支持者に向かってイキイキとあいさつをしている。神谷氏も支持者も高揚感に満ちていた。その一方、それまで参政党をしていた人たちが大挙して抗議する様子も見られた。

 代表の神谷氏以外の主要メンバーが頻繁に替わってきた参政党は、離れた人たちや元党員たちからたびたび抗議を受けてきた。たとえば、2022参院選で国政に初挑戦したが、そのときに擁立した工学者の武田邦彦氏をはじめ候補者の多くがその後に参政党を離れ、彼らは党と神谷氏の問題点を繰り返し訴えている。

 武田氏は人気テレビ番組「ホンマでっか!?TV」などバラエティ番組に数多く出演してお茶の間にも広く知られ、武田氏をきっかけに参政党を支持するようになった人も少なくなかった。武田氏が党を離れた理由は考え方の相違が主な原因だが、その過程で一悶着あり、一連の顛末は関係者の間で”武田の乱”とも呼ばれる。

 2024衆院選後の初登院日には武田氏を支持する元党員がプラカードを持って参政党に抗議する光景が見られた。ところが、今回の初登院日には元支持者たちも、今回の参院選期間中に排外主義に反対していた人たちも現れることはなかった。正門前に到着した神谷氏はマイクを握って支援者にあいさつをしたが、それも手短に終わった。そして早々に当選した議員たちを引き連れて正門から国会議事堂へと入っていった。

 正門の外側は公道なので誰でも立ち入れるが、正門より内側は国会議員や秘書といった関係者、特別に許可を受けた記者クラブの取材陣、そして初登院日だけは事前申請した家族しか足を踏み入れられない。どんなに熱心な支持者でも、門の内側に立ち入ることはできない。だから初登院日に多くの議員が正門前で支持者に向かってあいさつをすることが慣例化している。

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