週に2,3度“デコラ”ファッションで登校していたいちかさん(卒業アルバムより)
父「次の日は学校を休ませました。そしたら案の定、学校の先生から『卒業アルバムの写真が……』と電話がかかってきて、もう前に撮ったので今日はお休みしますと告げました。すると、先生が『どうにかなりませんか』って、いや反対にどうにかなりませんかって話して、完成したのがあの卒業アルバムです」
──青とピンク色のカラフルな地毛に、ド派手なメイク顔のインパクトは伝説の卒業アルバム写真ですね。卒業式はどんな感じだったんですか?
いちか「ずっと前から派手にしたいと思っていて、背中に羽を付けて憧れの『X JAPAN』みたいにしようかなとかと考えていたんですけど。時間が足りませんでした。なんとなく、私が卒業式に備えて何か準備しているという雰囲気が学校に勘付かれてしまったようで、誰とは書いていないんですが、事前に配布されたプリントに『派手な服装や、ヘアピンとかいらない』『式に見合った格好で』みたいなことが太字で描かれていました」
──学校側も警戒していたんですね。最終的にはどのような服装で出席したんですか?