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サッカー界のレジェンド・釜本邦茂さんが「免許返納」密着取材で語っていた「家族に喜んでもらえることの嬉しさ」「周りの助けの大きさ」

愛車のハンドルを握っていた当時の釜本さん

愛車のハンドルを握っていた当時の釜本さん

 サッカー日本代表で唯一のメダルとなる1968年のメキシコ五輪で銅メダルを獲得した際、大会得点王に輝いた釜本邦茂さんが8月10日、肺炎のため入院先の大阪府内の病院で死去した。81歳だった。

 釜本さんの「運転免許証返納」に密着取材させてもらったことがある。2023年2月、釜本さんの79歳の誕生日前だった。返納を決めたきっかけについて、釜本さんはこう話していた。

「きっかけというのは特になかったね。運転技術も自信はまだまだある。地図も頭の中にばっちり入っていてナビを頼りにしたこともないからね。ただ、半径5キロほどの近所の慣れた道であったり、事務所までの幹線道路だけを走るようにしていたが、いろいろ意識するようになって、慣れた道だから安心というわけじゃないことを考えるようになったのも事実です。

 自動車の運転では全方向に神経を張り巡らせないといけない。若い頃はそれが自然にできていたのが、歳を重ねてくることで横着になるというか、注意力が散漫になってどこかが抜けてしまう。前の車が急に止まったり、動物が飛び出してきたりしても、若い頃なら余裕で止まれていたのが、少し反応が遅れるようになった。そういったことを経験したりするようになり、返納を考えるようになった」

 家族に返納に際しての特典を聞き、「モノレールが100円で乗れる」「タクシーが10%割引」などと教えられて“そりゃせなあかんなぁ…”と言ったところ、「あれよという間に返納することになってしまった」と釜本さんは苦笑いしていた。

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