川中さんのスクープはSNS上で広く拡散された

現時点での夢はジャーナリストか政治家

将来の夢は「ジャーナリストか政治家」

──生徒会長として、 “学校改革”は進められましたか?

「今季で引退なのですが、『スマホの自由化』は先生方の頭が堅いんですよね……。せめて防犯上の観点から登下校中だけでも認めてもらえるようにと粘り強く訴え続け、少しずつ理解してくれる先生が増えてきたところです。

 一方で『生徒会のオープン化』『制定カバンのリュック化』が実現に向けて動いています。来年からは生徒会の会議を傍聴できるように進めています。また、現在の学校制定カバンは肩掛けなのですが、肩への負担が軽いリュックタイプに変えてもらうよう生徒会から要望書を出し、先生方が委員会を作って話し合ってくれています。なので、やれることはやれたかなと思っています」

──しっかり実績を出したということですね。ちなみに今はジャーナリストと政治家、どちらの方に興味がありますか。

「権力を監視する側と権力を持つ側で、相反するように感じる人もいるとは思います。でも古くは犬養毅や石橋湛山、現役だと自民党の茂木敏充さんも記者から政治家になっていますし、人生にはいろいろな歩み方があるはず。

 学校の音楽の先生にザ・フォーク・クルセダーズの熱狂的なファンがいて、『悲しくてやりきれない』とか『あの素晴らしい愛をもう一度』とかを課題で出すんです。授業でクルセダーズのインタビュー動画も見せてくれるんですが、その中に『始めるのが自由なら、やめるのも自由だろう』という言葉があったんです。これがすごくいい言葉だなって思いました。まだ将来のことは全く決めていませんが、その時にやりたいことを全力でやりたいと思います」

 取材中、同行していた保護者に「めちゃくちゃ喋るやん(笑)」と茶化されながらも、中学生らしからぬ達観した価値観を披露してくれた川中さん。第3回の記事では、先月投開票された参議院議員選挙について、独自の“批評”とともに振り返っている。

第3回へ続く

【プロフィール】川中(かわなか)だいじ/2010年12月11日生まれ、大阪市在住。主に選挙・大阪関⻄万博・IRカジノ・森友問題を取材。「日本中学生新聞」の主宰者として紙の新聞を発行。SNS上でもコラム記事を発信している。文化放送『長野智子アップデート』やYouTubeメディア『ArcTimes』『デモクラシータイムス』などにも出演。2025年春より第1・第3土曜の18時に テレビ大阪ニュースYouTube『中学生記者・だいじの対談クラブ』配信中。

<取材・文・撮影/中野龍>

【プロフィール】中野 龍(なかの・りょう)/フリーランスライター・ジャーナリスト。1980年生まれ。東京都出身。毎日新聞学生記者、化学工業日報記者などを経て、2012年からフリーランスに。新聞や週刊誌で著名人インタビューを担当するほか、社会、ビジネスなど多分野の記事を執筆。公立高校・中学校で1年7カ月間、社会科教諭(臨時的任用教員)・講師として勤務した経験をもつ。

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