国内

《神戸女性刺殺》谷本将志容疑者が被っていた「実直で優秀」という“仮面” 元勤務先社長は「現場をまとめるリーダーになってほしかったくらい」と証言

死因は上半身などを複数回刺されたことによる失血死だった(時事通信フォト)

谷本将志容疑者はどういう人物だったのか(時事通信フォト)

 8月20日夜、神戸市内に住む会社員・片岡恵さん(24)が自宅マンションのエレベーター内で刺殺された事件。現場から逃走していた谷本将志容疑者(35)は2日後の夕方、東京都奥多摩町内を歩いているところを捜査員に確保された。

「捜査関係者によれば、容疑者は事件の前日にも片岡さんの職場付近をうろつく姿が確認されています。調べに対しては『まったく知らない女性です』と供述している」(在阪の大手紙記者)

 谷本容疑者が逮捕されたのは初めてではない。2020年に女性に対するストーカー規制法違反などの罪で逮捕され、罰金の略式命令を受けた。2022年5月にも見知らぬ女性の首を絞めた殺人未遂容疑で逮捕され、懲役2年6か月、執行猶予5年の判決を受けていた。執行猶予明けまで2年を残しながら再び凶行に走った谷本容疑者だが、意外にも職場での評価は高かった。

 容疑者が10年以上勤め、3年前の事件を機に辞めた神戸市の建設会社の社長が証言する。

「仕事に対しては実直だった。ゆくゆくは現場をまとめるリーダーになってほしいと思っていたけど、事件を起こして会社を去った。引き抜きしようとした会社もあったくらい優秀だった」

 その後、谷本容疑者は新宿区の運送会社に就職。配送ドライバーとして現在も働いていた。ここでも仕事の評判は上々だったが、“仮面”の下に別の顔があったようだ。同社の社長が明かす。

「一言で言えば、頭のキレがよく仕事の覚えが早い。たとえば運送ルートなど、他の人が1か月かかるところを、彼は2週間で覚えてしまう。『もっとこうしたほうがいい』とか、会社のためを思う言動も多く、熱心な男でしたが、今年の正月休みに無断欠勤したことがあった。我が子のように接していただけに、裏切られた気持ちでいっぱいです」

 突然の欠勤は事件につながっていたのか、真相解明が待たれる。

※週刊ポスト2025年9月12日号

関連記事

トピックス

実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
若手俳優として活躍していた清水尋也(時事通信フォト)
「もしあのまま制作していたら…」俳優・清水尋也が出演していた「Honda高級車CM」が逮捕前にお蔵入り…企業が明かした“制作中止の理由”《大麻所持で執行猶予付き有罪判決》
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン