AnyMind社のCEO・十河宏輔氏と板野友美(インスタグラムより)
「1円ももらってなかったです」
AnyMind社は、2016年にシンガポールでデジタルマーケティングの企業として立ち上がった会社で、現在はECや物流などのプラットフォームを運営するグローバルなテック企業として知られる。2023年に上場も果たし、『会社四季報オンライン』の記事で「絶好調」な企業として紹介されたこともある。
そうした伸び盛りの企業と提携した板野の狙いは、軍地さんが指摘するように海外進出にあるようだ。板野は提携にあたり、こうコメントしている。
〈私たちが届けたいのは単なる洋服ではありません。Rosy luceの名に込めた“花々が輝くように、女性がそれぞれのタイミングで自分らしく咲ける”という想いです。結婚、出産、子育て、キャリア──どれかを諦めるのではなく、欲張りに幸せを選んでいい。そんな生き方を後押しする“きっかけ”となるプロダクトと体験を、グローバルに広げていくことが私の使命だと思っています〉
かつては、「ぶっちゃけて言うんですけど…会社(設立)1年目で私は1円ももらってなかったです」「私が社長をやらせてもらっているので、まず社員の子に毎月給料をちゃんと渡していくっていうのが先なので」と、“役員報酬ゼロ”だったことを明かしていた板野。その巧みな経営手腕で、海外市場でも成功するに違いない。